1月21日、秋田同友会は2025年新春例会を秋田キャッスルホテルにて開催しました。今年は、「人が採用できない」という現状を重視し、共同求人委員会が立ち上げた「求人採用研究会」(以下、研究会)のメンバーからの実践報告で学び合う例会とし、来賓、ゲストを含む89名が参加しました。
「研究会」では各社の採用計画の進捗状況を報告し合い、それに対して意見やアドバイス、時には厳しい助言もあり、たくさんの採用のヒントが飛び交います。そのメンバーであり長年採用活動に取り組んできた(株)瀧神巧業の佐々木菜那氏、熊谷萌瑛氏からは、採用に向けてPDCAを構築し、試行錯誤してきた取り組みが紹介され、「行動するからこそ課題が出てくるため、常に改善を続けなくてはならない重要なプロセスだ」と報告しました。
続いて、六郷小型貨物自動車運送(株)の竹村優氏からは、人が足りない=「即採用!」とやみくもに多くのサイトへ情報提供してきたことをすべて見直し、求職者が何を求め、自社がどういう社員を求めているのかを再度検証し、求人票の登録先を絞り展開してきたと報告。その結果応募数が極端に減ることもなく、「選ぶ採用」に結びついたことでミスマッチが減り、入社3年後の定着率50%以上を継続している取り組みが語られました。
まとめに立った共同求人委員長の佐藤慎氏((株)瀧神巧業代表取締役)は「自社に未来はありますか?」と問題提起し、「まず行動です。それなくして課題も対策も見つかりません。各地域の年代別の人口を数値に落とし込むと、如実に実態がわかります。求人採用活動をしていくことはおのずと企業づくりに直結します。ぜひ研究会に参加をして若者が生き生きと活躍し、活気に満ちた企業を一緒につくっていきましょう」と呼びかけました。
「中小企業家しんぶん」 2025年 2月 15日号より