寄り添い経営実践で個性輝く 
障がい者雇用フォーラム(北海道)

 11月20日、「障がい者雇用を通して企業づくりを考えるフォーラム」が札幌市民交流プラザで開かれました。会員企業や福祉事業所、高等支援学校や行政などから、会場とオンライン合わせて約130名が参加。札幌市が主催し、札幌支部インクルーシブ委員会が企画運営しました。

 前半は『「寄り添い」の経営から障がい者雇用につなげる』をテーマに、徳武産業(株)会長の十河孝男氏(香川同友会)が講演。主力商品である介護シューズ「あゆみシューズ」の開発から販売に至るまでの経緯やこだわり、経営理念に基づいた企業づくりについて報告しました。

 後半はトークセッションを開催し、同社の障害者雇用の取り組みなどをさらに深掘りしました。十河氏は「障害の有無に関わらず、社員1人1人には役割がある。当社には重度の障害を持つ社員がいるが、その社員がいたからこそ気配り心配りができる社員が育ってきた。障害者雇用は無理だと決めつけず、まず始めてみるという前向きな気持ちが大切ではないか」と語りました。

 参加者から「経営者として人としての素晴らしさを感じた」「障害者雇用に取り組む上で新たな気づきが得られた」と感想が寄せられ好評でした。

「中小企業家しんぶん」 2025年 2月 15日号より