未来洞察から自社の事業定義を見直す 
2025年新春賀詞交歓会(奈良)

 1月27日、グランドメルキュール奈良橿原(かしはら)にて2025年新春賀詞交歓会が開催され、183名が参加しました。「自社を良くする重要な1年を創る~経営理念を追求する決意~」をテーマに、(株)ティスコ運輸代表取締役の菅原茂秋氏(山形同友会)が報告を行いました。菅原氏からは経営指針セミナーに参加して経営理念をつくる過程で、市場のWHO・WHAT・HOWを徹底的に問われて事業定義を深く見直した経験が語られ、その時に縮小化する市場など「未来洞察」に迫られたこと、また科学性・社会性・人間性の切り口から存在意義を問いかけられたことが重要だったと強調しました。

 グループ討論では、「あなたの会社の事業定義は何ですか? それを実現するために今年1年何をやるか決めましたか?」をテーマに、参加者は「広すぎる自社の取り扱い内容について再確認したい」「事業定義を時代の流れに照らして再定義していく必要性を感じた」などの意見を交流しながら自社課題について掘り下げました。

 最後に、座長の大垣幸平氏は、家族や自社社員の幸せにとどまらず、地域や業界全体の発展に寄与することを「大きな欲」として持つ大切さと、それを実現するために事業定義が発揮する効果についてまとめ、「今日学び、決めたことをこの1年自社で実践していこう」と呼びかけました。

 第2部の懇親会では会員の紹介の時間のほか、ペアで登壇した役員が例会の感想を掛け合いで語る時間などが持たれ、最後まで熱気あふれる新春の集いとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2025年 2月 25日号より