半年間の学びを今後の運動に生かす 
同友会事務局アカデミー第8講・第9講

 2月18日、「第1期中小企業家同友会事務局アカデミー」第8講・第9講が都内にて開催されました。10月に始まった第1期事務局アカデミーの最終講となる今回は、9同友会・中同協から21名が参加しました。

 第8講は、「憲章・条例・地域づくり~同友会の経営環境改善運動の歴史と事務局の役割」をテーマに、斉藤一隆・中同協政策局長が報告しました。草創期から行われてきた同友会の経営環境改善運動の歴史を振り返りながら、現在の憲章・条例運動や政策活動の到達点を確認し、中でも平和を追及することが運動の柱であることを強調しました。また、事務局に求められる役割と知識を紹介しながら「中小企業政策は決して難しくなく、経営環境改善運動はおもしろいこと」と呼びかけました。

 第9講は「北海道同友会の地域づくり・条例運動~地域に責任を持つ中小企業」をテーマに、中上雅之・北海道同友会専務理事が登壇。全国初となる農業経営部会を発足した帯広支部(現とかち支部)や、地域資源のイカに着目した「イカノポリス計画」を実施した函館支部、また条例を活用して地域の医療崩壊を防ぐ「医良同友(いいどうゆう)」を発足した別海町の事例などが紹介され、「どの地域にも必ず資源がある。地域の特性を生かした同友会運動が地域活性化のための新たな種を生む」と力強く語りました。

 報告後は各グループで交流を深め、全講座を受講した参加者には修了証書が送られました。最後に、池田泰秋・中同協事務局長が「人を生かす経営の実践企業を広げ、人間尊重の社会をつくるために共に歩んでいきましょう」とまとめを行い、半年間の学びを今後の同友会運動に生かすことを誓い合って閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2025年 3月 5日号より