若者の思いに応える活動を 
2024年度第2回中同協共同求人委員会

 2月13日、都内にて中同協共同求人委員会が開催され、25同友会と中同協から49名が参加しました。

 議題では、2025共同求人・社員教育活動全国交流会in北海道の開催概要や今年度の決算案、また活動調査の結果を基に今年度の各同友会での委員会活動の特徴を確認しました。続いて、(株)エム・ソフト顧問の西秀樹氏より、今年度の法改正の振り返りと次年度に向けた留意点などが報告され、活動交流として山形、愛知、京都、島根同友会よりそれぞれの活動や課題などが発表されました。

 問題提起では、川中英章・中同協共同求人委員長が、「学生たちに全国の中小企業を知る機会をいかに作るかが重要。しっかりと経営指針に取り組み、学生が選びたくなる企業になる努力をしながら、採用だけでなく定着も目的として努力していきましょう」と呼びかけました。

 続いて、山本成年氏(山本工機(株)代表取締役、埼玉同友会)が「何がブラック企業を変えたのか??」をテーマに実践報告。山本氏は、共同求人委員会に参加したことで学校や地域にも困りごとがあることを知り、その解決のためにまずは自社を社員が輝ける環境へと変化させてきました。「地元の小学校が社会科見学に来る会社になる」というビジョンのもと、新卒採用とともに労働環境整備に力を入れ、社員と共に活動を進めてきた軌跡が語られました。

 その後はグループ討論で共同求人活動のあるべき姿などについて意見交換し、「企業改善の過程が学びになる。時間はかかるが、真摯(しんし)な姿勢で理念や思いを大切に活動していくこと」などの意見が出されました。

 最後に、佐藤全・中同協共同求人副委員長が「採用に力を入れがちだが、一方で退職する社員がいることにも目を向けるべき。よい会社を作るための活動であるという議論が各同友会でどれだけできているかがポイント」とまとめを行い、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2025年 3月 5日号より