2月20日、宮城同友会・経営研究集会が開催され、333名が参加しました。開催テーマに「変革の時代を生きぬけ~未来を描く経営スキル~」を掲げ、基調講演と5つの分科会を設置しました。冒頭、佐藤周司実行委員長(仙周工業(株) 代表取締役)より、「厳しい経営環境の中で経営する私たち中小企業経営者は、地域経済の担い手でもあります。本日多くのゲスト経営者にもご参加いただきました。この機会に仲間になっていただき、ご参加の皆さまが明日から実践できる経営技術(スキル)を1つでも多く持ち帰っていただければ幸いです」とあいさつしました。
基調講演は、(株)イーエスプランニングの藤岡義己氏(兵庫同友会代表理事)が実践報告を行いました。藤岡氏は、1995年、阪神淡路大震災の混乱のさなかに経営指針を成文化し、2年後より経営指針発表会をスタートするも、売り上げ減少など結果が伴わない期間が続き、社員との1泊研修を積み重ねるなど、経営指針の改善を続けました。「経営指針の成文化と実践以外に経営技術(スキル)の獲得はできない。そして、成果が出るまでに当社の場合14年を要した」「いい会社を作りたいと思う経営者と同様に、社員はいい人生を送りたいと考えている。社員は自分の人生の岐路に立ったとき、この会社で働き続けるかを本気で考える。そのときに、自社で働き続けてもらえるような魅力ある企業づくりを進めなければならない」と力強く語りました。
その後の分科会は、「宮城同友会2030年ビジョン(MDGs)」の大項目から「社員が集まり育ち、幸せな会社」「地域・社会に新しく魅力ある価値を提供し続けられる強い会社」「カッコ良い経営者/魅力型」「カッコ良い経営者/挑戦型」「共に生きる企業が人と資源を生かし活性化している地域」の5つのテーマを設定し、全分科会で宮城同友会会員が報告しました。
各グループ討論では、経営姿勢(経営者としての在り方)の確立をするとともに、「経営スキル」も学び、この変革の時代を生き抜くための熱い経営談義が交わされました。
「中小企業家しんぶん」 2025年 3月 15日号より