2年連続の過去最高会勢でスタート 
中同協5万名推進・組織強化本部長/中同協幹事長 中山 英敬

 今年は花冷えの中で新年度がスタートしました。昨年度に続き、コロナ後2年連続で期首会員数が過去最高を更新することができました。厳しい経営環境が続き、中小企業の廃業や倒産が増え続ける中、会員増強や組織強化においても苦戦を強いられる場面もありましたが、皆さまのご尽力のおかげで多くの仲間と共に新年度を迎えることができました。全国の会員や事務局の皆さまに心より敬意を表し、感謝申し上げます。

 アフターコロナの新しい時代に入り、世の中の急激な変化に対応するために、何としても追求しなければならない経営課題として、「21世紀型中小企業づくり」を提起し、社会的使命感に燃えて、企業づくりと地域づくりに取り組んできました。しかし、私たちを取り巻く環境は依然として厳しく、物価高騰や賃上げ、人材不足など、大きな課題が山積しています。

 中小企業の努力が報われ、元気に活躍できるように、私たちは中小企業の社会的地位の向上を掲げ運動を展開しています。対外的な活動も広がりを見せ、行政・金融・教育・労働などの団体や機関とも懇談や交流を深め、同友会への期待の高まりを感じています。中小企業の政策などに影響を与えるために、もっと組織率を高めることがとても重要になっています。「雇用を守り、地域を守れるのは中小企業」「厳しい時こそ同友会の出番」との気概を持ち、さらに会員を増やし同友会運動を発展させていきましょう。

「中小企業家しんぶん」 2025年 4月 15日号より