京都同友会は以前からあった「学びの体系」を見直し、全会員に向けて「同友会チェックシート」(以下、チェックシート)を作成しました。チェックシートは、会での学びを自社の経営に生かすことができているかを、会員自らが診断できるように作成されたものです。まずは「同友会の活動の基本」と題し、機関誌や書籍に触れているか、例会や全体事業へ十分に参加できているかをチェックします。その後同友会理念に基づき、「めざすべき企業像、経営者像、同友会会員像」の3つについてチェックします。支部の幹事や京都同友会理事であっても、すべてにチェックが付くことはなかなかありません。常にチェックシートを見返し、同友会を十分に活用できているか診断してもらうよう取り組みを始めています。
また入会候補者に向けても、同友会でどのようなことが学べるのかを示せるツールとなります。京都同友会組織委員会では、入会候補者や新会員に向けて開催する会員オリエンテーション内での活用を検討しています。
チェックシートを作成するにあたって、他府県の支部活動の手引きやマンダラチャートなどを参考にし、長期にわたって検討を重ねました。その過程で、経営労働や社員共育・求人などの専門委員会と、広報や政策などの運営委員会が別々に行っていた委員長会議を統一して開催することになりました。各委員長が同友会理念と運動・活動について真剣に議論を重ねることができたのは大きな成果となりました。京都同友会の各支部でもチェックシートを活用し、同友会と同友会理念への理解を深めていく活動を進めていきます。
「中小企業家しんぶん」 2025年 4月 25日号より