支部づくりのヒントを他県同友会から得て実践しよう 
中同協関西ブロック支部運営交流会

 4月10日に関西ブロック支部運営交流会が京都市で開催され、6同友会・中同協から147名が参加しました。本交流会は2007年の第1回以降、今年で18回を数えます。

 開会あいさつでは、中同協副会長(関西ブロック)の藤岡義己氏が「お客さまと情報は外部にしかない。同様にベンチマークする他県同友会を探し、支部づくりのヒントを持ち帰ろう」と呼びかけました。

 事例報告では、京都同友会中京支部長の中里文彦氏が「未来に希望の持てる地域づくりを担う支部づくり」をテーマに登壇。中学校のキャリア教育や、地域の地蔵盆の保存継承とコミュニティの再構築に携わる支部活動を紹介し、地域連携が支部活性につながっている様子を報告しました。また和歌山同友会新宮支部長の予定者である名越以喜氏は、「守・破・離~受け継ぎ、挑み、未来を切り拓く~」のテーマで報告。ゲスト参加した例会でかつての同級生が堂々と話す姿に内省し入会、その後委員長や副代表理事の役を受けながら視野が広がっていった経験を語り、自分のように"人生が変わる"支部づくりを仲間と共にしたいと力強い抱負で締めくくりました。

 その後、藤岡氏より「よい会社、強靭(きょうじん)な会社に何が必要かもっと掘り下げて討論し合わなければ」と問題提起がされ、グループ討論を実施。「行政から頼られる、辞書の1ページが増えるために会員拡大が必要」「支部長のような会社になりたいと思わせる実践をしたい」など学びや展望が交わされました。最後に6府県の支部長が決意表明を行い、中小企業家としても会社としても成長し、地域を活性化させる先頭に立とうと思いを新たにする交流会となりました。

 翌11日には関西ブロック代表者会議が開かれ、各府県の代表理事が中長期の展望・課題と次年度方針を表明し合い、グループ討論を実施。企業規模や地域性など経営課題が細分化する中で、中小企業家の社会的使命や同友会運動の意義、それらをどう日々の活動につなげるかなどを意見交換し、交流を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2025年 5月 5日号より