富山同友会は4月22日、第46回定時総会を開催し、会員120名が参加しました。
冒頭、高橋賢・代表理事から、「“私たちひとり1人が理念経営の実践者体現者になろう!”というビジョンにどこまで近づけているだろうか? いまこそ社内実践が問われている」との問題提起があり、総会がスタートしました。
第1部では新年度方針案や会費改定案と共に新たな役員体制案が提案され、全会一致で承認されました。あいさつに立った沖田孝之・新代表理事は「今年は同友会運動の原点に学び、ビジョン実現のための豊かな土づくりの年にしたい。そのために会員同士の本音・本気の関わり合いとはどういうことなのかを一緒に追求していこう」と呼び掛けました。
第2部では佐藤紀雄・中同協専務幹事から、『原点から考える“同友会運動の新しいステージ”』と題して基調報告がありました。最低賃金上昇の問題を事例に、中小企業が置かれている現状について解説があり、同友会運動(理念)の原点と、その運動が新しいステージにあることが語られました。今年は労使見解がつくられて50年にあたります。「社員の成長こそが企業発展の原動力であり、人を生かす経営こそ難局を乗り越える力になる」との佐藤氏の力強いメッセージに参加者は熱心に耳を傾けていました。
第3部では、佐藤氏の基調報告を受け、13のテーブルに分かれて懇親+グループ討論という新しい試みに挑戦しました。飲食を交えながら、しかも来賓も同席して「私たちは何のために同友会で学び合うのか」を話し合うことは難しいのでは?という心配もありましたが全くの杞憂(きゆう)に終わりました。各テーブルとも終了時間をオーバーしても熱心に語り合う姿、真剣な表情や笑顔がとても印象に残る総会となりました。
「中小企業家しんぶん」 2025年 5月 25日号より