5月16日、山口市湯田温泉のかめ福オンプレイスにて、山口同友会は30周年記念行事を行いました。
1994年2月に設立された山口同友会は、2024年に創立30周年を迎えました。また、2025年3月27日の臨時総会で法人化が承認され、4月1日より一般社団法人となりました。
これを機に改めて創設の理念に立ち返ろうとの思いもあり、第1期総会と同時に記念行事を開催する運びとなりました。
当日は総会、記念行事、記念講演、懇親会の4部構成で、来賓・他県オブザーバー含め計92名が参加しました。
記念行事では、吉川日生代表理事が「地域課題や環境経営に取り組み、地域を元気にする企業を増やしましょう」とあいさつ。また、永年会員への感謝状の授与も行われました。
その後の記念講演では、岩国市の旭酒造(株)(6月1日より(株)獺祭に社名変更)の代表取締役・桜井一宏氏が登壇し、世界的に認知された人気の日本酒『獺祭』の製造や経営について、つぶさに講演を行いました。講演後の質疑応答では質問が相次ぎ、記念講演後にも桜井氏のもとへ長蛇の列ができました。
講演を聞いた会員は「杜氏(とうじ)がいるのが慣例の業界で、それを打破するためにデータ化しつつも手作業を大事にするすごさ、加えて桜井氏の低姿勢ぶりは経営者として改めて自分を見直す機会となった」と話しました。
第4部の懇親会冒頭、立石克昭・中同協副会長(中国ブロック)による乾杯のあいさつでは、会員増強について力強い激励の言葉が述べられました。また、桜井氏より『獺祭純米大吟醸 磨き二割三分』が各テーブルに振る舞われました。
30年分の思いに法人化という新たな門出が重なり、熱気あふれる会となりました。
「中小企業家しんぶん」 2025年 6月 25日号より