中同協は6月6日、東京国際フォーラムにて第6回中小企業サミットを開催しました。中小企業サミットは、全国の中小企業の魅力発信の場として2020年から開催を続けており、今年もインターンシップのマッチングを目的に開催。事前に学校訪問や大学の授業でのPRなどを実施しただけでなく、全国の参加企業も学校などへの呼びかけを実施し、過去最多となる全47都道府県から112社がブースを出展しました。
事前に行われた参加企業ミーティングでは、実行委員長の峯元信明氏(鹿児島)が「学生たちが自分らしい働き方を見つけられる場にしたい」とあいさつし、中同協共同求人委員長の川中英章氏が「若者が希望を持って働ける企業づくりをすることが真の目的。自社を見直す機会にもしましょう」と呼びかけました。
開会後は40を超える学校から約150名の学生が来場し、自由にブースを訪問して各社の説明に意欲的に耳を傾けました。早期化が加速する就職活動や社会に対して不安を抱える若者は少なくありません。そうした中、参加企業は自社のアピールにとどまらず学生の質問や相談に真摯(しんし)に寄り添い、来場者アンケートでは「業種が多様で、志望の決まっていない自分にちょうどよかった」「就職に対して不安が多かったが、企業の話を聞いてかなり和らいだ」「今まで知らなかった魅力あふれる企業に多く出会うことができて視野を広げることができた」などの感想が多数寄せられました。
閉会後には、参加企業から「もっと採用に力を入れないと会社が変わらないと気づいた。社内変革に取り組みたい」「運動として続けていくことが大切」などの感想が出され、最後に中同協共同求人副委員長の佐藤全氏(宮城)が「足しげく学校を訪問して活動の理解を広げていくことが重要。今日の学びを持ち帰り、より大きな成果に向けて頑張っていきましょう」と呼びかけて終了しました。
「中小企業家しんぶん」 2025年 6月 25日号より