各同友会の代表理事による新連載「代表理事に聞く」。今回は(株)サン・コンピュータ(三浦克之代表取締役社長、青森同友会)の実践です。
理念経営
同友会に入会したのは2007年10月ですので、会歴は今年で18年目になります。2年目で理事に就任し、7年目の2014年4月に副代表理事、その3年後の2017年4月から代表理事を務めています。ですから代表理事としてはまだまだ未熟だと実感しています。
入会して2年目に青森同友会の「第8期経営指針を創る会」を受講しました。それは私にとって衝撃的なものでした。委員長を筆頭に助言者のみなさんが歯に衣着せぬ物言いでどんどん突っ込んでくるのです。経営者として経験したことのない出来事でした。しかし、それまで厳しいことを言われることも言ってくれる人もなく過ごしてきた私にとって、頭をがつんと殴られたような衝撃でした。そして経営者が本音で話し合える環境があることに感銘を受けました。経営指針を創る会で経営理念を成文化し、その後行動指針、組織のめざす姿を作成し現在に至ります。
社会貢献と理念
会社は青森県八戸市にあります。八戸青年会議所は、地方都市としては数少ない、日本青年会議所会頭を輩出した地域です。八戸青年会議所は青年会議所として初めて地域開発に取り組み、「街は住んでいる人以上によくはならない」という理念のもと「ラブはち運動」を展開し、その運動は全国の青年会議所に伝播していきました。こういう地域ですから、青年会議所、商工会議所青年部に関わっていた私も先達の薫陶を受け、自然と地域貢献を普通のこととして実践していました。ただ、それは私にとって漠然としたものでした。同友会で理念を明確に定義することになり、科学性・社会性・人間性の観点から理念を作成し、理念の中に社会性(社会貢献)の観点についても明確に定義することができました。同友会のおかげで理念の中に社会性を明確に定義することを知り、ここに存在する会社の意義・必要性を自分の中で昇華することができました。
出会いの機会をつくる
同友会で話していると恩人・師匠という言葉をよく聞きます。同友会は言わずもがなグループ討論が大きな特徴の会です。ただグループ討論はあくまでも例会の中の世界であり、それを超えて相手の会社に踏み込むことはなく終わってしまいます。恩人や師匠に出会えることは偶然でありラッキーなことです。せっかくの同友会の例会や集まりも本当に生かされているのでしょうか? 青森同友会ではそれを制度化し、会員に平等に機会をもたらすことを考えました。それが経営者メンター制度です。経営者である会員にメンターを紹介する仕組みです。偶然やたまたまではなく会として経営者にメンターを紹介し、経営者の相談相手を紹介します。現在、いろいろな決め事をルール化して制度を作り、会員サービスとして提供する準備をしています。
障全交の開催
最後になりますが、今年第23回障害者問題全国交流会(障全交)が青森で開催されます。青森同友会として皆さまをお迎えするために、前回の愛知での障全交にみんなで参加したり、事前勉強会を開催したり、2名の女性実行委員長を筆頭に会員みんなが準備しています。
ぜひ、多くの会員の皆さまの参加をお待ちしています。よろしくお願いします。
会社概要
設立:1985年
資本金:5,000万円
社員数:84名
事業内容:ソフトウェア設計・開発および販売、ネットワーク構築、コンピュータ機器・サプライ用品の販売、ITコンサルティング
URL:https://www.sancom.co.jp/
「中小企業家しんぶん」 2025年 8月 5日号より









