各同友会の代表理事による連載「代表理事に聞く」。今回は齋藤記子氏((株)cluster 取締役会長、福島同友会会長)の実践です。
当社は介護サービスを営んでおり、訪問介護・訪問看護・在宅介護支援・居宅介護支援・グループホーム・介護サービス付き高齢者向け住宅の運営などを行っています。別途、社会福祉法人の方では母子生活支援施設・就労継続支援A型事業所・地域密着型通所介護事業所の運営を行っています。
同友会は自己確認の場
看護師だった私は、目の前で困っている人を助けたいとの想(おも)いだけで起業しました。当時、経営の勉強をしていなかったのですが、同友会に入りさまざまなことを見聞きし、仲間と話す中で、これまで自分のやってきたことは間違いないと、1つ1つを確認することができました。心の中にあった仕事に対する想いを成文化し、事業計画を策定していく中で、強靭(きょうじん)な経営体質をつくることを意識するようになりました。そのために、資金力の安定強化と社員を育てることに力を入れました。社員共育では担当者を付け、人事考課に基づいて、ひとり立ちできるまで仕事を丁寧に教えています。後継者は私が特に指名していたわけではなかったのですが、日頃から一緒に行動し続けた結果、身内が自ら引き受けてくれることになり、おかげさまで思ったよりも早く事業継承することができました。
組織活性化をめざして改革
福島同友会は、組織のまとまり、会員同士のつながりが強いと感じています。今年度より、さらなる組織強化のために基礎組織を100名までとし、顔が見える仕組みにしました。半年経過して基礎組織の幹事の皆さんが、主体的に運営をされて活性化していることを実感しています。支部同士も、人を生かす経営4委員会をエリア帰属として活動を行い、全県フォーラムや同友会大学を支部同士で協力して運営することで、つながりが強化されています。役員さんが後継役員を育て、限られた任期の中でやるべきことをやり、次につなぐ意識があり、2~3年程度でどんどん新しいアクティブな役員さんが選出され、頼もしく感じています。
責任と決断と調和
同友会は事務局の強化が大事です。私たち代表役員との直接面談を、パートスタッフも含め全事務局員と定期的に行っており、異動や研修会への派遣、ベースアップ・社宅整備などの処遇改善も実施しています。事務局の皆さんには同友会運動のプロとして、会員のよき相談相手になっていただくことを期待しています。
会長として責任と決断と調和が大事だと考えており、皆さんが活発に意見を言い合える運営を心掛けています。今年度より毎月の常任理事会では協議時間を多くして、役員みんなで同友会活動や企業経営について考える場をつくっています。
会社概要
設立:1994年
資本金:1,000万円
社員数:正社員39名、パートスタッフ28名
事業内容:居宅支援、訪問介護、訪問看護、高齢者賃貸住宅、他
URL:http://www.khaos.jp/
「中小企業家しんぶん」 2025年 10月 5日号より









