【全国支部長インタビュー】第38回 
明るく、楽しく、元気よく! 
山形同友会・さくらんぼ支部 菊池 仁士支部長(社会保険労務士法人ルート企画 代表社員)

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第38回となる今回は、山形同友会・さくらんぼ支部(菊地仁士支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 さくらんぼ支部は、山形県のほぼ中央に位置する山形市の北側にある、天童市・東根市・村山市・尾花沢市・大石田町を中心に事業活動をしている経営者で組織された支部で、全国で唯一地域特産品である「さくらんぼ」を支部名としています。経営者は孤独とよく言われますが、さくらんぼ支部はお互いの関係性や絆を深め、業種は違ってもそれぞれの悩みを共有できる「仲間」を1人でも多く増やしていきたいと考えています。

 働き方改革や最低賃金の大幅な引き上げなど、人を雇用することがますます難しさを増してきている昨今ではありますが、「明るく・楽しく・元気よく」をモットーに、さまざまな経営課題を一緒に悩み、一緒に考えていける、支部名同様、唯一無二の経営者集団をめざしています。

支部長の紹介

 2010年に山形同友会入会以来、本業である社会保険労務士としてどのように同友会と関わっていけるのかをずっと悩んできました。同友会は、経営理念と社員を大切にし、会員同士真剣に語り合うという他の団体にはない素晴らしい組織です。そこで、労働法の観点からも、社員が働きやすい環境づくりのお手伝いがしたいと考えてこれまで活動してきました。

 今年度支部長に就任したのをきっかけに「さくらんぼ塾」と銘打って、会員企業だけでなくゲストも含め誰でも気軽に参加できる毎月1回の無料の労働法関連基礎セミナーを企画し、実施しています。会員企業の体質強化の一助になればこの上ない喜びですし、また、会員増強にもつながればとの想(おも)いで今後も続けていきたいと思っています。

仲間づくりの取り組み

 「支部の活性化は幹事会から」という前々支部長の思いを引き継ぎ、毎月の幹事会では、情報交換会を行い、自社の取り組みや経営課題を共有しています。自社のために、地域のために何ができるかを語り合うことで役員同士の関係性を深めています。相談し合えるような「仲間」を1人ずつ増やしていきたいと言い続けていることが、毎月の例会の活性化と会員増強につながってきていると感じています。さまざまな経営課題を一緒に考えることのできる「仲間」と強い「絆」を築き上げることで、結果的にそれぞれの社員の幸せにつながり、地域のために行動できる支部をつくることができるとも思っています。また、支部会員をつなぐLINEグループでの情報交換も積極的に行っています。

 さくらんぼ支部の経営者は孤独ではありません。毎月1回の幹事会と例会で、そんな「仲間」たちと会える喜びを共有したいという想いで取り組んでいます。

「中小企業家しんぶん」 2025年 11月 5日号より