人を生かす経営の総合実践で地域と共に変化に挑む! 経営フォーラム2025(広島)

 広島同友会では、10月7日に広島市内で経営フォーラム「人を生かす経営の総合実践で地域と共に変化に挑む!~誰もが輝く21世紀型企業づくり~」を開催しました。基調講演には、認定NPO法人Homedoor理事長の川口加奈氏を大阪からお迎えし、地域や社会の課題に対して自社はどう関わることができるのか新たな視点で考える貴重な機会となりました。

 基調講演に続いて行われた分科会は、経営指針の実践や共に育ち合う企業づくりのほか、地域が輝く企業・支部づくり、地域課題の解決など7つのテーマ別に設けられ、およそ520名が参加しました。

 第4分科会では、共に育ち合う企業をテーマに三工電機(株)代表取締役の上川博之氏(呉支部)が、「夢中って、最強~栄光を掴むきっかけはいつも自分次第」のタイトルで報告しました。3代目の上川氏は周囲の反対を押し切って商社を退社し、後継者として同社に入社します。しかし当時の会社は社員の退社が相次ぎ、自問自答の日々。3年前に社長に就任すると、翌年に自分たちの使命「世の中になくてはならない会社になる」を全社員に向けて発表します。上川氏の社員の幸せを本気で考える気持ちと行動は社員にも伝わり、現在では使命に魅せられた社員が集まるようになりました。参加者からは社員との向き合い方や経営者の自己開示の大切さについて多くの感想が寄せられました。

 その後の式典懇親会では、地域内連携推進委員会の主催で物産展を開催しました。今回は9社が出展し、地元産のマスカットや化粧筆、洋菓子やご当地キャラクターのグッズなど地域色豊かな商品がそろい、にぎわいをみせました。物産展を通し、当日参加した17名の来賓の皆さまにも地域の中小企業や自社製品を知ってもらう機会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2025年 11月 5日号より