日本生産性本部が発表した「レジャー白書」によると、余暇を重視する人の割合は67・8%と過去最高となり、余暇に生きがいを求める人の割合も37・8%と過去最高を記録しました。
しかし2024年は、2023年に多くの余暇種目で参加人口の増加が目立ったのに比べると、前年と同水準、もしくは減少した余暇種目が多く見られました。余暇関連市場の規模は前年比5・6%増の75兆2030億円で、2019年比では104・0%となり、コロナ禍前の水準を上回っています(表1)。
余暇活動の参加人口を見ると、国内観光旅行が4680万人で3年連続の首位となりました。スマートフォンの普及によって動画鑑賞が参加人口を増やし、2位に上昇しています。外食や読書などの種目も引き続き上位にありますが、多くの余暇種目で参加人口の減少が見られます。

部門別に見ると(表2)、スポーツ部門(前年比1・6%増)では、フィットネスクラブ、スキー場、スポーツ観戦は好調。スポーツ用品や施設・スクールも堅調です。ゴルフ練習場は横ばいですが、ゴルフ場は減少傾向にあります。趣味・創作部門(前年比3・8%増)では、音楽会、演劇、カメラは好調。動画配信・音楽配信・電子出版などのコンテンツ配信は伸び率が鈍化したものの堅調を維持しています。映画、CD、紙の書籍・雑誌は減少しました。娯楽部門(前年比5・3%増)では、パチンコ・パチスロはプラス成長。外食が大きく伸び、カラオケも順調に回復しました。公営競技は引き続き堅調。ゲームセンター・ゲームコーナーは堅調ですが、テレビゲーム・ゲームソフト、オンライン・ソーシャルゲームはマイナスとなりました。観光・行楽部門(前年比9・9%増)では、国内旅行は堅調に推移。ホテル、遊園地・レジャーランド、旅行業、鉄道、国内航空、会員制リゾートが増加し、海外旅行も緩やかに回復しています。乗用車の利用は伸びた一方で、2輪自動車は減少しました。
このように、コスパやモノ消費からコト消費への移行が明確になっており、さらに「その時しか味わえない体験を楽しむトキ消費」の傾向もうかがえます。また、「タイパ(タイムパフォーマンス)」志向の高まりを背景に、有馬温泉「湯の花道本舗」の賞味期限5秒の「なま炭酸せんべい」、鳥取県「湯ノ塩」の賞味期限1分の「どら焼き」、大阪・十三(じゅうそう)の「どーなつてるの?」の賞味期限10分の「マラサダドーナッツ」など、短時間で楽しめる商品も人気を集めています。
「中小企業家しんぶん」 2025年 11月 25日号より









