神奈川同友会は11月19日、「60周年記念全県例会」をロイヤルホールヨコハマで開催し、約100名の参加者で学び合いました。
冒頭、渡辺學代表理事から「本年、神奈川同友会は60周年を迎えました。この60年間で社会情勢や技術革新の大きな変化がありましたが、本日は今後の経営課題の1つでもあるAIやメタバースといった新技術を学び、企業として変化していきましょう」とあいさつがありました。
今回、60周年を記念する全県例会の問題提起者として、メタバース業界では日本有数の講演数を誇る、(株)Meta Heroes代表取締役の松石和俊氏を招き、「メタバース/AIを活用した社会課題解決!」をテーマに報告がありました。
松石氏は、「地元からヒーローが生まれる仕組み」と「事業ではなく産業をつくる」という2つのテーマを掲げ、自身の壮大なビジョン(2044年までに100人の起業家と2500の事業を創出)の原点や、日本の文化・ものづくりをテクノロジーで世界に発信する情熱を語りました。Society5・0を「のび太(人間)がドラえもん(AI)を使いこなす世界」と分かりやすく解説し、これからの時代は人間らしさ(EQ)が重要になると述べました。
さらに、自社が開発したゲーム系メタバースの事例を紹介。さまざまなテーマをゲーム化することで人々の関心を引くことに成功した実績を披露しました。教育の核心は「無関心を関心に変える」ことであり、子どもたちが憧れるゲームやeスポーツを入口にすることの有効性を力説しました。また防災教育をゲーム化した「防災メタバース」や、子どもたちが無料でテクノロジーを学べる施設「ヒーローエッグ」の取り組みを紹介。子どもの成長に必要な「原体験・環境・目標」を提供することが大人の役割であり、そのためにはまず大人がAIを学び直す必要があると訴えました。
サプライズゲストとして、中学生起業家である、近藤にこるさんも登壇し、自身の成功体験は「原体験・環境・目標」の3つがそろっていたからだと分析し、全ての子供が夢に挑戦できる環境の重要性を訴えました。最新技術を無償で学べる施設「ヒーローエッグ」を神奈川にも展開し、次世代ヒーローを地元から輩出するための協力を呼びかけました。
最後に田中勉代表理事から「60周年記念にふさわしい問題提起をいただいた。私たちの2030年ビジョンでは『ネクストソサエティとして心ゆたかな人間社会を築いていく』と標榜(ひょうぼう)しているので、とても親和性を感じた。松石社長もぜひ同友会の仲間に加わっていただきたい」とまとめがあり、盛り上がりの中、閉会しました。
「中小企業家しんぶん」 2025年 12月 15日号より









