各同友会の代表理事による連載「代表理事に聞く」。今回は町田英之氏(プランニング代表取締役、群馬同友会)の実践です。
(株)プランニングは、1981年に私の父がソフトウェア開発会社として起業しました。当時はメインフレームやオフコンと呼ばれる大型コンピューターが主流で、一部の企業にしか導入されていない時代でしたから、先見の明があったと言ってもよいでしょう。
私は1995年、Windows95の発売とともに入社しました。一通りの開発業務を経験した後、2009年に父が会社を興したのと同じ37才で事業承継をして今に至ります。
同友会との出合い
最初に同友会に入会したのは父でした。当時、私は20才代後半、現場仕事が忙しい最中に「同友会に入会したから、お前行ってこい」と言われました。開発業務しかしていなかった私には、経営のことなんてよくわからないし、仕事は忙しいしで行ったり行かなかったり。一時期は幽霊会員になっていました。
しかし、あるとき目に留まった例会案内で「ちょっと行ってみようかな」と思い立ち、久しぶりに参加したところ、とても歓迎されたのを覚えています。「久しぶりだね」「よく来たね」。何人もの方々から気さくにお声掛けいただき、参加せずにいた後ろめたい気持ちは一瞬で吹き飛びました。
それからは、ちょこちょこと例会に顔を出すようになり、支部役員や県の理事を任され、気がついたら代表理事を引き受けることになっていました。
灯台のような存在
経営をしていれば迷うこともたくさんあります。特に経営者になりたてのころはフラフラと考えがまとまらず、自分のスタンスがブレていると感じる瞬間が数多くありました。そんなとき同友会に参加すると、しっかりと地に足をつけて経営されている先輩方がいて、そうした先輩方と接することで、自分の立ち位置、あるいは自社の立ち位置を再確認できました。
同友会には多種多様な経営者がいます。もちろん業種や規模、その経歴もさまざまなので「自社の参考にならないかも?」と思ってしまう話もあるでしょう。私は、会員1人1人を「灯台のような存在」と捉えて活動してきました。それぞれの灯台を目印として、自分の経営姿勢や経営哲学、企業づくりを磨き、正しい航路を進んでいくためです。そうすれば、どんな報告やグループ討論からも気づきや学びが得られます。まさに会員は辞書の1ページ。多くの仲間と知り合い、語り合ってきた経験は、自分にとって大きな財産になりました。
今後の群馬同友会について
今年度の群馬同友会スローガンは「成長から進化へ」です。変化の激しい時代にあって、これまでの延長線上にある成長ではなく、その先の進化をめざそうという思いを込めました。それに向けて各組織が懸命に取り組んでいますが、現実には会員増強も含め、一進一退の状況が続いています。
進化をめざすにあたり、大切にしなければならないのは不易流行(いつまでも本質的なものを忘れず、新しく変化を重ねているものを取り入れていくこと)の精神です。幸い同友会には、先人たちがこれまで築き上げてきた同友会理念や人を生かす経営、そして、学び合う文化・風土があります。そうした本質的なものの見方や考え方、あり方を根底に据えた活動を進めていければと思います。
会社概要
設立:1981年
資本金:2,000万円
従業員数:正社員40名、契約社員・パート社員8名
事業内容:システムのソフトウェア開発
URL:https://www.pri.co.jp/
「中小企業家しんぶん」 2025年 12月 15日号より









