各同友会の代表理事による連載「代表理事に聞く」。今回は斎藤秀樹氏((株)ウィステリアコンパス代表取締役、栃木同友会)の実践です。
会社紹介
(株)ウィステリアコンパスは会計事務所・財務コンサルティング会社で、2011年に栃木県宇都宮市で創業しました。「『働き手の幸せ』そして『地域の輝き』を求める経営者の、いつも傍らにいる羅針盤」を経営理念としています。また、2016年には、父が設立した不動産管理会社を承継して、グループ会社として運営しています。
同友会での体験を通した学び
私は2011年の冬に同友会へ入会しましたが、仕事の忙しさもあり3年ほど幽霊会員となっていました。
「何のための事業再生なのか? 金融機関のためか? 社長のためか? 地域のためか?」幽霊会員でいる間も、社内では方針についてたびたび議論が起きていました。
方向性が決まったのは10年前に「経営指針セミナー」のサポーターになったことがきっかけでした。セミナーの運営をしながら自社の経営指針見直しをしていきました。「本当にやりたかったことは何なのか」を問い続けて今の経営理念にたどり着きます。
その大きな助けとなったのは「労使見解」でした。悩んでいたこと、社員やお客さまとどう対応していったらいいのか、自社が何を優先すべきか、ヒントを得ることができました。私自身の中に1本軸が通ったことで、信念を持ってお客さまに向き合えるようになっています。
2019年には多くの仲間たちとともに鹿沼・日光支部を立ち上げ、5年間支部長を務めました。支部活動を通じて視界が広がり、現在は経営者として、地域で必要とされる福祉・医療の不動産開発事業を進めています。
支部活動を進めていく中で、「ずっと生き残り続ける会社にしたい」という気持ちが芽生え、具体的な行動を起こしたいと強く考えるようになっていきます。事業を継承していくには社員を増やさなければならない、そう考えて、合同入社式や学生とのインターンシップマッチングの会にも参加するようになりました。
現在は、2024年に代表理事に就任し理事会の運営体制の改善と再構築を進めています。「永く続く組織のあり方」を考えながら、同友会活動を自社の経営に生かす取り組みをしています。今まさに、同友会活動の基礎・基本を学びながら、会社経営の「不離一体」を体験しているところです。
今後の栃木同友会について
自身の活動を振り返ると、基礎・基本が最も長く使え、なんといっても経営改善に役立つものだと実感しています。
栃木同友会の会員数は現在100名強です。多くの会員を抱える他県と同じような歩みはできませんが、少人数である特徴を生かし、基礎・基本を大切にした学びの場づくりに挑戦していきたいと思います。
現実を踏まえながら多くの方々と共に学び合う方法を模索し続けていきたい、これからさらに厳しくなる経営環境下でも「経営の基礎」や「生きる」を考え続け、会員間でも共有して生かしていければと思います。
会社概要
設立:2006年
資本金:1,000万円
社員数:7名
事業内容:会計事務所・財務コンサルティング、不動産賃貸管理・不動産開発
URL:https://wisteria-net.co.jp/
「中小企業家しんぶん」 2026年 2月 5日号より









