世界ぜんたいが幸せにならなければ、個人の幸せはありえない 
第56回中小企業問題全国研究集会in岩手

 3月5~6日、「世界ぜんたいが幸せにならなければ、個人の幸せはありえない」をテーマに第56回中小企業問題全国研究集会(略称:全研)が岩手県盛岡市で開催され、46同友会と中同協から1000名が参加しました。岩手同友会は会員増強に力を入れ、念願の500名を突破し、当日を迎えました。

 1日目は4つの会場に分かれ、「経営者の責任」「賃上げできる企業づくり」「外国人雇用」「人を生かす経営で21世紀型企業づくり」「平和問題」「地域版コングロマリット経営」などをテーマに13の分科会と1つの見学分科会、合わせて14の分科会で学び合いました。

 懇親会は、地元の趣向を凝らした料理や地ビールのほか、岩手のさんさ踊りやわんこそば大会が行われ、大いに盛り上がりました。

 2日目は、田村滿・岩手同友会代表理事が開催地を代表してあいさつ。来賓からは、達曽拓也・岩手県知事があいさつに立ちました。

続いて主催者を代表して広浜泰久・中同協会長が「アメリカ・イスラエルのイランへの攻撃の会長談話を発表しました。分科会でもパレスチナのガザの現状を目の当たりにして、世界平和のために何をなすべきかを考えさせられました。平和のために同友会運動の輪を広げ、実践し発信していきましょう」とあいさつを行いました。

 記念講演は、山下欽也氏(岩泉ホールディングス(株)代表取締役社長)が「森林面積93% 山あいに囲まれた中山間地域から起こした奇跡―地域に根ざす我われ中小企業にできることは、必ずある」をテーマに講演しました。

 山下氏は「岩泉乳業の再建にあたり、私はまず自ら2億円の債務保証を背負い、改革に踏み出しました。

赤字や2016年の台風10号被災という危機の中でも、社員50名の雇用だけは必ず守ると宣言しました。アルミパウチヨーグルトの開発や他社との連携に挑み、逆境を力に変えてきました。地域に根ざす企業として、経営者の覚悟と行動が道を拓く」と語りました。

 続く特別企画では、「東日本大震災から15年『1社もつぶさない、つぶさせない』を愚直に掲げ続けて」と題して、岩手同友会の田村滿氏((株)高田自動車学校取締役会長)、河野通洋氏((株)八木澤商店代表取締役)、橋詰真司氏((有)橋勝商店代表取締役)の3名それぞれから、パネルディスカッション形式でこれまでの15年について熱い話がありました。

 最後に2日間のまとめを中山英敬・中同協幹事長が行い、次回の全研開催地である岡山同友会より山辺啓三・代表理事の閉会あいさつで2日間の全研が終了しました。

「中小企業家しんぶん」 2026年 3月 25日号より