全国支部長インタビュー 第44回 
地域と企業が響き合う学びの場づくり 
広島同友会・尾道支部 立石 良典支部長(㈱タテイシ広美社 代表取締役)

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第44回となる今回は、広島同友会・尾道支部(立石良典支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

尾道支部は会員数134名と決して大きくはありませんが、組織、広報、経営労働、求人社員共育、政策環境、地域内連携、青年部、女性部など、多くの委員会・部会が支部単体で主体的に活動している点が特徴です。尾道市立大学の課題発表支援や、東日本大震災への募金をきっかけに支部が主催してきた地域イベント「ええじゃん尾道」の継続開催、地元高校への求人訪問、尾道市総合計画審議会への参画など、地域と深く関わる取り組みを行っています。こうした活動を通じて、企業と地域が相互に支え合う関係性を築いています。人口減少が進む中、魅力ある職場環境づくりは地域の持続性に直結する重要なテーマであり、その担い手としての役割を強く認識しています。

支部長の紹介

支部長として大切にしているのは、支部内だけで完結せず、他支部や他地域の活動にも積極的に目を向けることです。その一環として、今年は北海道同友会との合同例会を企画しています。全く異なる地域の経営者と交流することで、自社や地域の当たり前を見つめ直す機会となり、新たな気づきが生まれます。また、異なる環境での実践事例に触れることで、自社の経営判断や取り組みの幅が広がることも実感しています。こうした外との接点を持つことで、尾道支部の学びの質をさらに高めていきたいと考えています。常に外からの刺激を取り入れながら、自らも学び続ける姿勢を大切にしています。

仲間づくりの取り組み

仲間づくりにおいては、「実践につながる学び」を最も重視しています。尾道市は海事・造船業などの製造業と、観光を中心としたサービス業が盛んな地域であり、多様な業種が混在しています。だからこそ、身近な経営者の体験報告とグループ討論を通じて、異なる業種の視点から自社を見つめ直す機会を大切にしています。また、昨年9月にはオープン例会を240名規模で開催し、会員外にも広く学びの場を開くことで、新たなつながりの創出につなげました。このように、内に閉じない開かれた例会運営を意識しています。一方で、例会づくりに時間をかけすぎることが目的化しないよう見直しも進めています。今後は、外部講師の活用や他支部との合同例会を積極的に取り入れ、運営の効率化と学びの質向上の両立を図っていきます。こうした取り組みの積み重ねが共感を生み、新たな仲間づくりへとつながり、地域に必要とされる企業づくりへと発展していくと考えています。

「中小企業家しんぶん」 2026年 5月 5日号より