4月15日、中同協女性部連絡会「経済のジェンダーギャップに関する研究グループ」のオンラインセミナーが開かれ、30同友会と中同協、研究者、行政担当者など164名が参加しました。なお、参加者の約3割を男性が占めました。
冒頭、研究グループリーダーの橋本昌子氏(石川同友会)より、内閣府の男女間賃金格差に関する検討への参画をきっかけに、中小企業における誰もが主体的に働ける企業づくりを模索するため研究グループを設置した経緯と、これまでの活動内容が報告されました。その上で、男女間賃金格差は個人の能力差ではなく、職種配置や評価・昇進の仕組みなどに起因する構造的課題であり、見えない差を可視化し、経営戦略として捉え直すことが本セミナーの目的であると趣旨が述べられました。
続く講演では、全国信用金庫協会の斎藤裕樹氏が、信用金庫業界の実態調査をもとに、女性管理職比率の低さや営業職への配置の偏りが賃金格差につながっていることを報告し、経験機会の公平な提供や長時間労働の是正の必要性を提起しました。また、(株)吉村の橋本久美子氏(東京同友会)は、自社での実践を通して、無意識の思い込みを見直し、制度だけでなく組織風土そのものを変えていくことが、新たな事業や人材の成長につながったと報告しました。グループ討論でも、自社の現状を見える化し、経営者自身が課題を自分事として捉えることの重要性が共有されました。
最後に、橋本昌子氏より、7月9~10日に静岡で開催される中同協第58回定時総会において、研究グループが分科会を設営することが紹介され、今回の学びをさらに深める場として参加が呼びかけられました。
「中小企業家しんぶん」 2026年 5月 5日号より










