岡山大学提供講座「現代中小企業論」開講(岡山)

 4月13日、岡山大学津島キャンパスにて、岡山同友会が提供する講座「現代中小企業論~日本経済の再生と中小企業の役割」が開講しました。本講座は地域を支える中小企業の経営者の生の声を学生に届ける場として2009年から始まり、今年で17年目を迎えます。開講に際し、経済学部長の尾関学氏があいさつに立ち、「経営者と直接対話できる機会を大切にし、社会に出る前の学びとして積極的に参加してほしい」と学生への期待を述べました。

 初回の講師は(有)まるみ麹本店の山辺啓三社長(岡山同友会代表理事)が務め、「中小企業を知る~中小企業の歴史と社会的役割」をテーマに講義を行いました。

山辺氏は日本企業の99・7%が中小企業であり、全雇用の約7割を支えているという『中小企業白書』の統計データを提示。そして50年代には「低生産性・低賃金の二重構造」によって問題視されていた中小企業の歴史を振り返り、2010年の中小企業憲章の閣議決定を経て、今や「経済を牽引(けんいん)する力であり、社会の主役」としてその位置づけが大きく転換したことを解説しました。

 続いて、地域に根ざす中小企業の使命として、「地域雇用の維持」「地域人材の育成・共育」「地域とあてにし、あてにされる関係性」を挙げ、中小企業が地域に存在する意義を強調しました。さらに、18年の西日本豪雨で自社が被災した経緯を紹介し、復興の過程で顧客や地域との関わりを見つめ直した経験を語りました。

 本講座は7月まで全15回にわたり、毎回異なる会員経営者がリレー形式で登壇します。

「中小企業家しんぶん」 2026年 7月 5日号より