戦後80年が過ぎ、平和を巡る問題がクローズアップされています。本連載では、全国の戦争遺跡や平和を祈念する資料館を紹介します。
東京都新宿区にあるアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)は、戦時下の性暴力、とりわけ日本軍による慰安婦問題について記録し、伝える資料館です。2005年、日本で初めてこの問題を中心に据えた施設として開館。「Womens Active Museum on War and Peace」の頭文字から、wam(ワム)と名づけられました。
館内では、性暴力被害を受けたアジア各地の女性たちのポートレートをはじめ、こうした問題をめぐる戦前・戦中・戦後の歴史をたどった年表や慰安婦制度の解説、2000年に開かれた民衆法廷「女性国際戦犯法廷」の経緯や、学校教科書における記述の変化などを紹介しています。
さらに、被害を受けた女性たちの証言映像や女性国際戦犯法廷の記録などを視聴できるビデオブース、関連書籍、軍関係資料、支援団体の機関誌などを閲覧できる資料コーナーも設けられています。こうした多様な資料を通じて、歴史的事実に加えて当事者の声やその後の社会の動きにも触れることができます。
戦争による被害を過去の出来事として終わらせず、そこから何を学び、これからの社会をどうつくるのか。
wamは、戦時性暴力の記憶を次の世代へ伝え、暴力や差別のない社会について考える場となっています。
(開館時間/金・土・日・月 13:00~18:00 入館料(現金のみ)/18歳以上:500円、18歳未満:300円、小学生以下:無料。地下鉄東西線「早稲田」駅から徒歩5分)
「中小企業家しんぶん」 2026年 10月 15日号より










