新潟県の人口は28年連続で減少し、2025年10月時点の人口は約207万人。県外への転出も29年連続増となっており、「若者が地域に残ること」「新潟で働くこと」をどうつくっていくかが、大きな課題となっています。普段身近に存在している中小企業ですが、そこで働く人たちの顔や仕事内容などについてはまったくと言っていいほど知られていません。そのため、就職活動を始めた学生の就職先の候補にすら挙がらないのが、多くの中小企業にとっての現状ではないでしょうか。
そこで、地域の人たちが地元の企業を深く理解することが新潟の衰退を止める一歩になると考え、企業と地域が交わるイベント「新潟ミライを創るシゴト展」を企画しました。
本イベントは、企業が一方的に参加者に対して会社説明をするなど、採用だけを目的とした企業説明会や就職イベントではありません。企業と学生・若者が出会い、仕事の魅力や企業の想(おも)いを知り、これからの新潟の未来について一緒に考えるイベントです。「新潟にはこんな仕事がある」「こんな人たちが働いている」「この地域には、未来をつくろうとしている企業がある」ということを、地域の人たちに認知してもらうことが目的です。大切なのは、来場者が「楽しかった」「面白かった」「この会社の人ともう少し話してみたい」と感じる体験であることです。仕事に触れ、人と話し、会社の空気を感じることで、初めてその会社に関心や共感が生まれます。人と企業が出会い、関係を持ち、向き合い続けることで、結果として採用・成長・定着につながっていく。その循環を地域の中につくることを目的としています。
2025年に開催した1回目の「新潟ミライを創るシゴト展」は22社が参加し、106名(うち学生80名)が来場しました。2026年度は、23社が参加予定です。大学との連携を進めており、200名規模の学生の参加を見込んでいます。県内の市町村との連携も進み、行政が地域をPRするブースを出展したり、行政と企業が一緒になって地域と企業を合わせてPRするようなブースも出展される予定です。
まだ2年目のイベントですが、早くも地域を巻き込んだ動きが活発化しています。このシゴト展を5年10年と続けていくことが、新潟の地域を活性化させるカギとなると信じています。
「中小企業家しんぶん」 2026年 10月 15日号より










