夢はとにかく増やすことと新支部設立 南西支部(茨城) 南西支部長 古矢 守氏((株)フルヤ建商 社長)

―南西支部がカバーしている地域の特徴を。

古矢 茨城同友会には、当支部のほかに、水戸支部と日立支部があります。他の2支部は、水戸市と日立市、その周辺が組織対象ですが、南西支部は県の南半分の広大な地域を対象としています。

 JR常磐線が中央を走り、東は太平洋の鹿島灘に面した鹿嶋市、ここはサッカーの鹿島アントラーズの本拠地、さらに霞ヶ浦、筑波山などがあり、西は東北本線の古河まで、東西は100キロ以上、南北50キロになります。

 広いので、地域の産業の特徴は一言では言えませんが、全体としては農業が盛んで、主に米を作っています。つくばは研究学園都市、常磐線沿線は東京のベッドタウンでもあります。

―同友会とのかかわりは。

古矢 1990年ごろ内容は何も聞かず妻の兄の紹介で入会しました。はじめはあまりぴんと来ませんでしたが、例会だけはまじめに出席していました。

 いちばん学んだことは、他社のオーナーの気持ちや行動が読めるようになったことですね。この人は少し焦っているな、あの人は経営に余裕があるな、などを読み取れるようになりました。

―支部長就任以来、会員数が伸び続けているそうですが。

古矢 支部長になって5年目になりますが、お蔭様で会員は27名から65名になりました。特別なことをしてきたわけではなく、例会をきちんと開いてきたことと、何でも自分がやるのではなく、支部幹事の皆さんに徹底して任せてきたことが実を結んだのでしょうか。任せるということは会社でも同じで、いつも社長が指示していると社員は言われたことしかやりません。

 自分で考えて自分で問題にぶつからない社員は、力を発揮できません。創業以来40年以上にわたって成長し続けてこれたのは、そのためだと思っています。

―支部長を務めてこられてよかったこと、抱負は。

古矢 役員や会員の方々が、支部活動や経営のことについてざっくばらんに相談に来られようになったことです。夢はとにかく支部を増やすことです。現在竜ヶ崎支部の設立準備が始まりましたが、将来は車で30分でいける例会にするために、5~6支部作りたいと考えています。

▼南西支部の概要
設立 1987年
会員数 65名
役員数 15名
対象地域 11市31町4村(人口160万5000人、企業数1万5000社)

「中小企業家しんぶん」 2004年 1月 15日号より