「人間成長」を中心に
長崎同友会青年経営者会 元幹事長 山口 哲也
長崎同友会には、「青年経営者会」(通称・青経、せいけい)という45歳以下の会員30名で構成する組織があります。
昨年で20周年を迎え、11月5日に「20周年記念事業」を終えました。
私も96年に同友会への入会と同時に青経にも入会しました。
毎月の支部例会とは別に青経独自の例会を開催し、3月には長崎の児童施設の子どもたちを招待し、「はた上げ」(長崎では凧(たこ)揚げのことをはた揚げといいます)大会を開催。夏にはファミリーキャンプ、芋ほり大会、その他ボーリング大会等と、いろいろな企画をしています。
幹部の方々には怒られるかもしれませんが、この2つの会を私は別々の会だと思っています。
同友会は「経営者として(器)の勉強を中心としたもの」、青経を「人間成長を中心としたもの」ととらえ、参加しています。
もちろん、今だから言えるのかもしれません。
ライバルをつくる場
同年代の仲間と、ある時は真剣な討論を重ね、ある時はとことん飲んで、ある時は家族同士で一緒に遊ぶ。このような付き合いの中から本音を言い合える仲間ができました。
いえ、たぶん「ライバル」ができたと言った方が良いかもしれません。それぞれ職種はバラバラでも、みんな経営に真剣に取り組んでいます。
月に1~2回会う時に、その仲間の「目」が気になります。時には励まし、時には励まされ、多分この関係は青経を卒業しても一生続くと思います。私は年をとっても一緒に遊べる、話せる仲間をもう作ったのかもしれません。
もちろん、仲間であり続けるためには、もっともっと自分自身が成長していかなければなりません。(そうしなければライバルでなくなってしまうので)
仲間を増やして
時々、10歳ぐらい年下の若い会員に言います。「同年代の仲間や同級生だけでいいの? 業種が違っても同じように経営をやっている人間と人間とが付き合う人生は楽しいよ」
私もあと2年ほどでこの青経を卒業しますが、この2年の間に、もっともっと仲間が増えるよう、今以上に頑張っていきたいと思います。
(山口税理士事務所所長)
●長崎同友会青年経営者会
設立 1984年
会員数 30名(すべて同友会会員)
対象 45歳以下
「中小企業家しんぶん」 2004年 2月 5日号より