リーダーが本気になり楽しく増やす【兵庫】

「会社がよくなる」と誘いかけ

 中同協は、2010年に全国5万名会員を実現するという目標を立てて会員増強運動を進めています。兵庫同友会ではそれに歩調を合わせつつ、今年度450名の新会員を迎える運動を展開しています。その様子を紹介します。

全研節目に継続的取組み

 中同協は、2010年に全国5万名会員を実現するという目標を立てて会員増強運動を進めています。兵庫同友会ではそれに歩調を合わせつつ、今年度450名の新会員を迎える運動を展開しています。その様子を紹介します。

 兵庫同友会では、2005年度に450名の新会員を迎える会員拡大運動を展開しています。450名という数は、年度当初会員数の約42%にあたります。

 今年2月に第36回中小企業問題全国研究集会(略称「全研」、中同協主催)が兵庫で開催されました。今期の重点課題を、「“全研”を結節点にして、『増』と『強』を推し進めよう」と位置づけ、全研を担当することで、兵庫同友会の量質ともに前進できる会員拡大運動を目指してきました。2月末現在の2005年度入会者の合計は、301名で、目標の67%、会員数は1061名から1258名になりました。

5割増の会員増強計画案に議論が白熱

 今期は、澤田副代表理事(サワダ精密(株)社長)のもとに理事会直結の会員拡大戦略会議を設置。

 理事会で今期方針を検討する際に、「兵庫同友会VISION2005」の実現をめざし、450名増を提案しました。

 「会員拡大は、会社で考えると売上増の計画を実行するということだ。震災からの閉塞(へいそく)感を払拭(ふっしょく)して、過去のやり方を変えていくためには高い志で目標を設定し、実現に向かってリーダーシップを発揮し、なぜやるのかという目標を明確にして楽しくやろう」。この澤田委員長からの熱い提案に、賛否両論白熱した議論の末、最終的に全員一致で採決されました。

 4月1日に開催された第1回会員拡大戦略会議には、全支部から22名の担当者が集まり、約5割増という大きな支部目標をどのように達成するのか熱く議論されました。その中で、まず会員を増やす意義を確認し、リーダーが本気になって支部全体に会員を増やす火を灯(とも)すことが必要であるとの認識を一致させました。

質の高い学びの場が会員拡大を保障する

 さらに、今年は全研を同友会らしい最高の学びの場とするため、学びあいのステップを用意し、会員の質の高い学びを保障するとともに、広くゲスト経営者に提供できる体制作りを目指しました。全研へのステップアップ例会や新会員オリエンテーション、同友会基礎研修講座、経営者大学講座は、ゲスト参加者にも好評で、会員を増やすキーポイントとなりました。

 澤田委員長が所属する中はりま支部では、久崎支部会員拡大委員長と江川支部組織委員長が会員拡大活動に本気で取り組み、ほとんど毎日会員訪問を行い、10月19日に目標を一番に達成しました。

 「会社を不在にしても売上が下がることなく、経営上の成果もあった。何より目標を達成できた充実感は何物にもかえがたい」と話しています。

 また中はりま支部の本気に触発された阪神支部では、11月から全研の3日前までに31名の新会員を迎え入れ、目標を達成しました。

 山城支部長と高野会員拡大委員長が中心となって、支部役員に会員訪問と電話攻勢をかけ、「携帯電話のアドレス帳を見て、入会すると会社がよくなると思う経営者を教えて欲しい」とリストアップしたり、会員が発表する同友会以外の勉強会に参加し、参加者と名刺交換して訪問アポイントを取り付け、経営指針書を片手に自社の経営を熱く語って入会してもらったりしました。

 まだ目標の70%足らずですが、各支部とも5月の定時総会までに達成することを誓い合っています。

「中小企業家しんぶん」 2006年 3月 5日号から