「徳島はわれらが変える」決意で200名突破【徳島】

徳島同友会事務局長 佐々木 雅信

 9月14~15日、徳島同友会は210名の会勢で第34回青年経営者全国交流会(青全交、中同協主催、特集2~3面)を開きました。青全交設営を表明した2年前はわずか137名、今期期首会勢も157名でした。

 今年度は創立10周年の節目でもあり、「保育器から出て一人前に」なるべく、青全交開催に向け、200名会勢を必達とし、不退転の決意で取り組んだこの間の増強について報告します。

 徳島同友会の増強は短期の増強プロジェクトと、青全交後も継続する長期活動の2本立てで進めました。

短期活動(増強グループ)

 増強プロジェクトとして、6月より理事中心に1グループ3~4名の7グループに分け、8月末日までに各グループ最低5名入会とするプロジェクトチームを立ち上げました。

 各チームのメンバーが直接紹介しなくても、つながりがあればチームの成績とすることとしました。それにより、理事以外の会員も多数呼びかけていただくことができました。また、候補者の企業訪問は複数ですることを原則としたため、会員間の交流が深まりました。

長期活動(サテライト例会)

 月1回徳島市で開催する例会では地域的な偏りがあり、徳島市以外での出張例会(サテライト例会)を県南部と西部で5月より毎月開催しました。サテライト例会では、現地で開催することにより、今まで見えなかった地域の特色が分かりました。

 同友会が初めての方も多く参加しましたが、報告内容をオリエンテーション的な同友会の説明でなく、経営課題としたため、共感を呼ぶことができ、同友会への関心が高まりました。また、入会候補者の多いグループ討論では日ごろ使っている同友会用語を使わず、自分の言葉で経営を語ることで、改めて自社を客観的に見ることができたとの感想も寄せられました。

 サテライト例会は地域的な広がりの可能性があり、支部作りに向けて、今後も開催していく予定です。

 例会の討論では、候補者にはじっくり自社の経営課題や環境について語ってもらうことを心がけました。3日前に初めて会員と会った方が、例会に参加し、討論で自社の課題について語ることで、当日入会に至ったケースもありました。

 また、自社の経営課題を語ってもらうのは企業訪問にも通じており、訪問先ではいかに話を引き出すかがポイントになります。

 義理人情、恩の貸し借りをきっかけに訪問しても、話しているうちに、後継者問題や地域づくり、業界の変化などの話題に移り、興味を持っていただいたこともありました。

 目新しい活動ではありませんが、「何が何でも達成する」「徳島はわれわれが変えていく」との思いが、200名を超えた大きな要因だと考えてます。

「中小企業家しんぶん」 2006年 10月 5日号から