会員増強デーの効用 ○月○日は一緒にまわりましょう【中同協】

経営課題や悩みに寄り添って

 今年度、会員増強デー(一斉行動日)を組む同友会は増えています。5~7月には、山口、岩手、島根の各同友会が会員増強デーを設定し、大きな成果を上げました。会員増強デーの効用などをまとめました。

会員増強デーはなぜ有効か

 理事会や幹事会、その他いろいろな会議で、会員増強について「よしやろう」と意思の統一をはかったのに、1週間、1カ月たっても成果が生まれないことがよくあります。

 会議の場での決意や抱負が本物であっても、多忙な経営者が、毎日会員増強のことを考えているわけではありません。むしろ、会議が終わって外へ出たとたんに経営に引き戻され、増強のことは後方に、というのが当たり前のことです。目標を決めても、それぞれに任されっぱなしであれば忘れてしまうのは当然です。

 であれば、「○月○日は会員増強デーなので一緒にまわりましょう」と、行動を具体化した方が確実に成果に結びつきます。

訪問の約束など準備が大事な増強デー

 入会数は訪問した数に比例します。入会率は平均3割です。30名の入会目標であれば、100社前後の訪問が必要になります。前日までにそれだけの訪問の約束を取り付けておけば、入会数は保障されるということでもあります。アポイントを確実に取っておくことが最大のカギです。

 これまで例会に出席いただいた方を中心に、訪問の約束をできるだけ多く取っておきましょう。研究集会(フォーラム)の参加者への事後の訪問約束もできるだけ早めにとっておきましょう。その時、「入会の勧めにうかがいたい」と目的をはっきり話しておくことも大切です。

入会を確実にするために

 会員同士、会員と事務局など2人以上で訪問しましょう。同友会の説明は短時間で済ませ、先方の経営課題や悩みを引き出すことが大切です。

 自社の経営指針を持参して「こういうものを一緒に作りましょう」というわかりやすい呼びかけや、「地域を変えていく仲間の輪にあなたも加わってほしい」という率直な訴えもしてみましょう。

 入会申し込み書を前に置いて話をすることが肝心です。「今日は、あなたにこれを書いてもらいたいのです」という意思をはじめから明らかにして話を進めましょう。9割方入会の気持ちが固まっている方でも、「では検討しておきます」という返事をすることが多いものです。

 「今日ここで書いていただきたいのです」という最後のひと押しを忘れずに。

中同協事務局長 蓮見成男

今秋の増強デーの予定

お知り合いの経営者をご紹介下さい

 今秋増強デーを予定している同友会と日程です。他県に、まだ同友会に入会されていないお知り合いの経営者がいましたら、当該同友会の事務局、または中同協事務局までお知らせください。

▼岡山 9月5~6日*2日間で20名が入会しました。
▼宮城 9月25日
▼秋田 9月26日
▼大分 10月1~5日
▼山形 10月10日
▼鹿児島 10月10日、10月24日
▼宮崎 10月11~12日
▼京都 10月17日、11月13日

「中小企業家しんぶん」 2007年 9月 15日号から