命育む社会をめざして 地球環境部会を設立【宮城】

かけがえのない地球と共に生きる

 2月23日、宮城同友会に地球環境部会が設立されました。昨年から準備会を重ねてきたもので、部会員は35名。リサイクル業や環境に関する商品開発やサービスを行っている企業を中心に、幅広い異業種による「地球環境部会」です。これにより、環境問題に関する委員会・部会などのある同友会は、16都道府県となりました。

 設立総会は、県内各地から駆けつけた60名の参加者の祝福を受け、盛大に開かれました。当日は部会長に(株)仙台リサイクルセンター社長の沼田清氏を選出し、活動の理念と方針を以下のように決定しました。

 理念―「かけがえのない地球と共に生きる」

 方針―(1)地球環境の破壊を食い止め、持続可能な地域づくりへの転換をめざし、情報交換と学びあいをすすめます。(2)環境保全型・循環型社会の担い手として、環境負荷の少ない企業活動や環境ビジネスを創造し、協同の可能性を模索します。(3)行政機関、市民、農業経営者、研究者、他団体との連携をすすめ、ネットワークの構築につとめます。(4)だれもが人間らしく生きる社会をめざし、「中小企業憲章」の学習運動を推し進めます。

 記念講演は、鋤柄修・中同協幹事長((株)エステム会長)が「エステムの環境理念と循環型社会づくり」をテーマに講演しました。

 鋤柄氏は、(株)エステムが「環境フォーラム」を15年にわたって、お客様や行政、大学関係者、他企業、市民など数百名の方が参加するものに創りあげていくなかで、社員が生き生きと働きながら育っていること。また、社員の自主参加による中国の砂漠での植林活動を10年以上も継続していることに触れ、(株)エステムの理念でもある「“環境文化の創造”をめざすには、技術だけでなく考え方を育み深めていくことが大切」と講演。

 最後に鋤柄氏は、「中小企業憲章」に取り組むにあたって、(1)起業、(2)雇用、(3)共育、(4)環境、を挙げ、「新しい仕事づくりと人づくりの実践が何よりも必要」「それを大きな運動にしていくために仲間を増やそう」と呼びかけました。

「中小企業家しんぶん」 2006年 3月 15日号から