気仙支部(岩手)

本気で学び、われわれの力で地域を元気に

 岩手同友会4番目の支部、気仙支部の設立総会が7月17日、大船渡アーバンで行われました。気仙支部はリアス式海岸で有名な陸中海岸国立公園の南玄関口、陸前高田市(宮城県境に隣接)と、国際港湾都市の大船渡市、そして内陸部の住田町の2市1町を中心とし、会員30名で発足しました。

 支部設立では、隣接する宮城同友会気仙沼本吉支部が全面的に協力。県の枠を越えて気仙沼から移動し、支部例会を開催、身近な地元経営者が報告に立ち、1年間かけて支部の基盤を積み上げてきました。

 岩手同友会ではその熱き思いを受け、今年2月に正式に準備会が発足。当初から「同友会の最大の特長で、最も学べるのが日常の例会。われわれの力で地域を元気にしよう。本気で学んでこの地域に雇用をつくろう」と、地元の会員が入会対象者をこまめに「お茶のみ訪問」。その熱心な呼びかけに毎月参加者が40名を超える例会が続きました。

 設立総会には、来賓として甘竹勝郎大船渡市長、中里長門陸前高田市長、多田欣一住田町長の3首長がそろい、地域活性化への大きな期待が寄せられました。

 新支部長に選ばれた田村満氏((株)高田自動車学校)は、「私たちへの期待は、この気仙地域を盛り上げていくこと。よい会社をつくり雇用を拡大し続け、地域になくてはならない企業になっていこう」とあいさつ。記念講演は村井良隆氏(岩手同友会代表理事)が「激変の業界を逆手に新市場創造」をテーマに行いました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 8月 15日号から