【中同協】ともに豊かな未来を築くために~全国の事務局員が研修・交流

 「運動の主体者として」力量を高めようと、7月には中同協主催で「全国事務局リーダー研修交流会」(6~7日・高松市)と「全国事務局員研修会」(基礎コース19~21日、組織担当者コース19~20日・大阪市)がそれぞれ開かれました。中同協として昨年度から多様化する同友会運動を支える事務局を強化するために、「事務局の位置づけと役割」の明文化を進めており、その議論を反映する形でこれらの研修会の内容も豊かになってきました。

科学性・戦略性を学ぶ~全国事務局リーダー研修交流会

 全国総会終了後「事務局のリーダーに求められる科学性・戦略性を学ぶ」をテーマに開かれた「2007全国事務局リーダー研修交流会」には、20同友会と中同協から33名(講師含む)が参加しました。

 「存亡の危機を2回体験した兵庫同友会」の発展を担ってきた戦略を栄敏充・前兵庫同友会事務局長が、役員との連携強化、「ORからAND」の発想に変えてきた事務局の役割などを語りました。また、兵庫同友会の調査活動でともに学んだ関智宏・阪南大学経営情報学部専任講師が、同友会の役員を経験し、学び続けている会員の業績が伸びていることなどを報告。

 2日目は「地域際収支」の考え方を、高知同友会のビジョン作りにかかわった福田善乙・高知短期大学名誉教授に学び、地域経済を科学的にとらえ、企業づくりや産業育成、それを担う人材育成の大切さを学びました。

成長できる学びと実践を~全国事務局員研修会(基礎、組織担当者)

 今回の全国事務局員研修会は、新人を対象とした基礎コース(2泊3日)と組織担当者コース(1泊2日)を併せて実施しました。

 両コースとも役員の実践(下林・大阪同友会理事)や同友会運動の歴史と理念に学ぶとともに、基礎コースでは中堅事務局員(横山・鹿児島同友会事務局次長、河野・兵庫同友会事務局次長)の実践に学び、事務局員としての将来ビジョンを語り合いました。

 組織担当者コースでは、兒嶋・香川同友会事務局長、井上・愛知同友会事務局員、小原・大阪同友会事務局主任の実践に学びました。

 参加者には事務局長からのメッセージが送られ、高橋・三重同友会事務局長、松井・大阪同友会事務局長がアドバイザーとして参加。基礎コースでは、終了後同期会をつくりました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 8月 5日号から