持続可能な高知づくりの第一歩【高知】

持続可能な高知づくりの第一歩

産学官民で「高知らしい食品研究会」【高知】

 高知同友会は、7月24日、「第1回高知らしい食品研究会」を高知エコデザイン協議会と開催。「産官学民」(産:同友会等、官:高知県産業振興センター、学:高知大学、高知工科大学、高知女子大学、高知短期大学、民:エコデザイン協議会等)から23名が参加しました。

 この研究会は、高知同友会としては、昨年発表した中期ビジョン(持続可能な高知づくりに向けて)に掲げた「ネットワークづくりの推進・食と農業に関する研究」の具体的な取り組みの一歩で、同時期に同じような試みをスタートする高知エコデザイン協議会と連携し、研究機関や生産者の協力も得ながら進めていくものです。

 会議では、「地域の資源をどのように生かし、高知をどう活性化していくのか」について、製造、流通、消費それぞれの立場から意見を出し合い、高知の一次産品の良さ、強みをもっと生かすこと、客観的に地域資源をあらためて見直すことの大事さを確認しました。

 その一方で県外出荷となると、流通コストや原材料の安定的確保の問題など、解決すべき課題もあり、季節限定、個数限定といった希少価値を生かした展開の可能性についても議論。地域資源を、息の長い取り組みの中で、地域の宝にまで大事に育てていくことを確認しました。

 8月22日には、第2回の会議が行われ、新しい野菜の乾燥技術や有機野菜などについて検討。また、リクルート社の宿泊旅行者への調査で、「おいしい食べ物が多かった」県の第1位に高知が選ばれたことを受け、「カツオのタタキ」を大切にしながら、それ以外でも目玉になる「高知らしい食品」を自分たちでつくり、県外客の期待にこたえていこうと、会議は大いに盛り上がりました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 9月 15日号から