【地域産業視察1】地域づくり、仕事づくりの可能性【中同協・企業環境研究センター】

静岡・牧之原市で地域産業を視察

中同協・企業環境研究センター
静岡・牧之原市で地域産業を視察(1)

地域づくり、仕事づくりの可能性

 中同協・企業環境研究センターは2月26日、13名で静岡県牧之原市を訪れ、静岡同友会榛原(はいばら)支部の会員企業を見学しました。

 牧之原市は2006年相良町と榛原町が合併してできた新しい市(人口5万3000人弱)です。牧之原台地のお茶畑が有名で、明治時代から開墾、茶樹の栽培をし、現在でも荒茶の生産は6640トンと日本一。各産業の就業者人口は、第1次18%、第2次42%、第3次40%で、製造業も自動車、電機関連の大手企業のほか、中小企業も多く立地しています。

 榛原支部は牧之原市と御前崎市、吉田町がエリアで、現在会員数は118名。県同友会内での組織率は10.0%と県内トップです。

 今回の見学では、静岡の中堅企業の企業戦略と、地域の中小企業が一定の理念の基に集まることで、新たな仕事づくりや地域づくりができることを確認するものとなりました。

 本連載では、見学した(株)本杉製作所、増田工業(株)、そして指定管理者制度により同友会会員10社ほどで管理運営している「子生まれ温泉」を3回に分けて紹介。執筆は、研究センターの視察チーム(和田耕治氏/嘉悦大学、鬼丸朋子氏/桜美林大学、田浦元氏/拓殖大学)が担当しています。

「中小企業家しんぶん」 2007年 4月 5日号から