中小企業向け環境経営システム
大量生産・大量消費・大量廃棄の社会経済システムは、人類の生存そのものを脅かすまでにその危険性を大きくしてきています。
エコアクション21 は、中小事業者における環境への取り組みを促進するため、1996年に環境省が策定したものですが、2004年にその内容が全面的に改定されました。
エコアクション21の特徴
1. 中小事業者でも、容易に取り組める環境経営システムです。国際標準化機構のISO14001規格をベースとしつつ、中小事業者でも取り組みやすい環境経営システムのあり方を、ガイドラインとして規定しています。
2. 必ず把握すべき項目として、二酸化炭素排出量、廃棄物排出量及び総排水量を規定しています。これは、環境経営に当たっての必須の要件です。
3. 事業者が、環境への取り組み状況などを環境活動レポートの形で公表することを規定しています。環境報告は社会のニーズであるとともに、社会からの信頼を得るための必要不可欠の要素となっています。
4. 認証・登録のための審査費用、認証・登録費が、ISO14001と比べて10分の1程度ですみます。
エコアクション21に取り組むことのメリット
# 環境経営システムと環境への取り組み、環境報告の3要素がひとつに統合されたガイドラインであることから、環境への取り組みを総合的に進めることができ、また比較的容易、かつ効率的に取り組むことができます。
# 環境経営システムを構築・運用することにより、環境への取り組みの推進だけでなく、経費の削減や生産性・歩留まりの向上、目標管理の徹底など、経営的にも効果をあげることができます。
# 環境レポートの公表により、利害関係者（取引先や一般消費者等）に対しての信頼性が向上します。
詳しくは環境省のホームページをご参照下さい
http://www.env.go.jp/policy/j-hiroba/PRG/
「中小企業家しんぶん」 2006年 8月 25日号より
