【第37回中小企業問題全国研究集会】中小企業の元気が地域をつくり、日本を変える

47同友会から1468名が参加/沖縄

 2月8~9日、沖縄で第37回中小企業問題全国研究集会が開かれ、47同友会から1468名が参加しました。メインテーマは「中小企業の元気が地域をつくり、日本を変える」、1日目は18の分科会で、2日目は演劇鑑賞など沖縄の文化を通して、地域づくりについて考えました。

 この日の沖縄は最高気温23度、全国からの参加者は“暑さ”に驚きつつも「かえって沖縄らしさが味わえる」との声も聞かれました。

 那覇空港からメイン会場のコンベンションセンターへは、実行委員会が準備したバスで移動、暖かい日差しの中、到着する参加者を沖縄の仲間が「めんそーれ」と迎えました。

 全体会は、新城実行委員長の開会宣言で開幕、糸数沖縄同友会代表理事、赤石中同協会長のあいさつに続き、沖縄県出納長新垣幸子、内閣府沖縄総合事務局局長福井武弘、宜野湾市長伊波洋一の3氏から来賓としての歓迎と連帯のあいさつがありました。

 その後の分科会は、経営戦略、経営指針、中小企業憲章など18に分かれて学び合いました。各分科会とも「中小企業憲章は同友会運動の延長線上にあり、特別なものではないことが理解できた」「地域経済の再生と自立の主体は中小企業」等地域づくりへの意欲をかきたてるものとなりました。

 懇親パーティーは沖縄同友会女性部会「碧の会」の踊りで開幕、沖縄県銀行協会会長大城勇夫氏が来賓を代表してあいさつ、沖縄経営者協会会長知念榮治氏が乾杯の音頭を取りました。パーティー会場では、前日行われた同友会対抗ゴルフ大会の優勝チーム、愛知同友会への表彰が行われました。「島人ぬ宝」の全員合唱、山里青年団によるエイサーと、沖縄ムード最高潮のうちに閉幕となりました。

 2日目の冒頭、仲井眞弘多沖縄県知事が来場、「沖縄から事業を興し、雇用を増やしたい」と自立した経済実現への決意を語りました。

 今回の研究集会は、記念講演に代わるものとして、小中高校生による現代版組踊「大航海レキオス」の鑑賞が組まれました。それに先立ち、同作品を演出した平田大一氏と沖縄同友会元代表理事照屋義実氏の対談が行われました。子どもたちの演技は、深い感動を呼び、「沖縄文化に接して勇気とエネルギーをもらった」参加者があちこちで涙をふく姿もみられました。

 2日間のまとめに立った中同協鋤柄幹事長は「それぞれの地域で地元、足元を見つめ直しましょう。それが日本経済を変える力になります」と呼びかけました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 2月 25日号から