「同友会にカダラネガ」~会員企業200社へ、そして600社を展望して【秋田】

確信持って同友会に誘う会員が増加

 今年度、111名から始まり、過去最高の182名まで仲間を増やした秋田同友会の取り組みを、熊谷正司・組織委員長に紹介してもらいました。

 秋田同友会では2月19日に、「同友会にカダラネガ」行動日を設定しました。カダラネガは秋田弁で(会や仲間に)加わりませんか、という意味です。

 当日前後には、25名に入会していただき、2月末会員数は182名となりました。今回の行動日は、1月の理事会で、10チームを編成し、各チーム2社の入会を確保する方針を立てて取り組んだものです。

 組織委員長という立場ではありましたが、当日朝までのわがチームの具体的な入会確約先はゼロ。さて、どうする?という当日朝のスタートでした。幸い訪問予約だけは、前日までに6件取り付けてありました(全部、1回は薦めて「入会検討中」のところです)。

 結果は、8社を訪問して7社が入会、1社が検討継続という予想以上の大成果でした。

三宅昭二さんに感激、確信を深めて

 今回、特に力が入ったのには理由があります。それは、今年1月に中同協幹事会で香川同友会の常任相談役、三宅昭二さんにお目にかかることができたことです。香川同友会の会員増強に一心不乱に取り組んでこられた三宅さんの実践を伺って感激し、『目から鱗』を何枚も落としていただいた気持ちでした。そして、「一歩でも三宅さんに近づきたい。秋田の会員を増やすことこそ、私の使命だ」と心底感じたのです。

 私自身にとっても、同友会は不可欠の会です。例会をはじめ、あらゆる場所で悩みや課題、解決策やさまざまな経験などを、科学性・社会性・人間性に基づく広い視野で、語り合い学びあえるのが同友会です。この会に出合って、経営者としての確信が得られたと言っても過言ではありません。

 経営者人生35年間の中でも、最も困難な課題に直面している今日、その渦中にあっても「この経営課題はきっと達成できる」という自信と安心感のようなものが持てるようになったのは、同友会で仲間と一緒に学んで来たからです。

総会までに200名、数年のうちに600名を

 今回の「カダラネガ」行動日前後には、県内各地域で、約30名の会員・役員が参加して下さいました。確信を持って「同友会にカダラネガ?」と声をかけて下さる会員が増えていることは、実に力強いことです。そして、秋田同友会は、5月の第4回総会までに200名という目標を達成できそうです。また、新年度は270名の達成をめざす方針をたて、「カダラネガ」活動を進め、数年の内には県内対象企業数の5%、600名の同友会を作り上げようと多くの会員が燃えています。

秋田同友会組織委員長 熊谷 正司

「中小企業家しんぶん」 2008年 4月 5日号より