熊本に障がい者問題委員会が発足

だれもが働く喜びや生きがいを感じられる地域づくりをめざして

 障害の有無にかかわらず、だれもが生き生きと働ける企業づくり、地域づくりで、同友会への期待が高まるなか、熊本同友会に障がい者問題委員会が設立されました。7月3日には神奈川同友会に福祉部会が発足、9月19~20日は東京で第14回障害者問題全国交流会(中同協主催)が開かれます。

 熊本同友会は5月28日、「障がい者問題委員会」の発足式を開き、38名が参加しました。

 熊本同友会では昨年度、4回の準備委員会を開き、『中同協30年史』や中同協総会議案書をもとに、委員会発足の意義・目的の議論を重ね、委員会指針書を策定しました。熊本市障がい者自立支援協議会からはさっそく委員推薦の依頼があり、吉田周生障がい者問題委員長が委員として参加することになりました。

 発足式当日は、吉田委員長の開会あいさつの後、米村浩幸代表理事が、「すべての人が働きがい生きがいを持つことのできる職場づくり、地域づくりを進めたい」とあいさつ。つづいて、熊本県健康福祉部障がい者支援総室長の前田博氏、熊本市障がい保健福祉課長の久保一幸氏、熊本県立ひのくに高等養護学校長の横手敬一氏より祝辞があり、期待の言葉が述べられました。

 記念講演は、熊本県授産施設協議会長で(社福)治誠会阿蘇くんわの里施設長の岩本浩治氏(熊本同友会会員)が「障がい者雇用の現状と問題点」について講演。その後、グループ討論で議論を深めました。

 今後委員会では、障がい者への理解を深めるための学習や、障がい者施設への訪問と交流、障がい者の保護者との懇談会、職場実習受け入れ企業開拓のための準備等を計画し、着実な活動を進めていきます。

「中小企業家しんぶん」 2008年 6月 15日号より