“火の国”熊本に滾(たぎ)る想いで来てはいよ!

早春の風物詩-阿蘇の野焼き(写真提供:熊本県観光物産課)

 激動の中で幕開けした2009年。今年は中小企業家同友会全国協議会(中同協)が設立されて40周年を迎えます。昨年は、米国発の金融恐慌が世界中を駆けめぐり、日本経済にも手痛いショックを与えました。大企業で雇用調整が進む中、中小企業が地域経済活性化と雇用の担い手となり、日本経済再生の主役となっていくとの決意を新たに、「中小企業憲章」制定運動推進など、同友会の真価が問われる年が始まりました。

【迎春】地域の光となって

熊本城本丸御殿と天守閣(写真提供:(財)熊本国際観光コンベンション協会)

 今年は、1969年11月に5同友会640名で結成された中小企業家同友会全国協議会(中同協)が設立40周年を迎えます。

 私たちは、この記念すべき節目の年に、「第39回中小企業問題全国研究集会」(全研)を“火の国”熊本で開催できることをうれしく思うとともに、責任の重さを感じています。

 今回の全研を熊本で開催することの意義は、第1に、全研開催を通じて自社の経営課題を明確にし、改善していくためです。第2に、地域経済の担い手として、熊本発環境を守り育てる「同友の森づくり」の意義を全国へ伝え広げることです。第3には、全研開催を700名会勢で迎え、より一層地域からあてにされる経営者団体にするためです。

 私自身も、今回の全国研究集会の実行委員長をお引き受けしたのは、何よりも同友会運動50年の歴史の中で培ってきた同友会理念の先進性と普遍性に共鳴し、そして企業づくり、人づくり、地域づくりを三位一体とした取り組みこそが日本経済・地域経済再生につながると確信を持っているからです。

 「火の国で滾(たぎ)る想(おも)いに華(はな)咲かせ、光れ! 輝け! 中小企業~地域に根ざし、自然環境と共生する企業経営を~」をメインテーマに、1日目は18の分科会で学びあいます。2日目は2007年に全国農業コンクールグランプリ、再チャレンジ支援功労者内閣総理大臣表彰、高齢者雇用開発コンテスト厚生労働大臣表彰優秀賞を受賞した松岡義博氏(農業生産法人(有)コッコファーム代表取締役)の記念講演で、地域における企業の果たす役割を学びます。

 過去経験したことのない厳しい経営環境の中、今こそ同友会理念の実践による企業革新が求められています。共に学び合い、励ましあい、地域の「光」となっていこうではありませんか!

 全国の皆様のお越しを心よりお待ちしております。

第39回中小企業問題全国研究集会実行委員長 萩原 一郎((有)熊本装新社長)

第39回中小企業問題全国研究集会

火の国で滾る想いに華咲かせ光れ!輝け!中小企業
地域に根ざし、自然環境と共生する企業経営を
記念講演/松岡義博氏((有)コッコファーム社長)
日時:2月12(木)~13日(金)
場所:熊本全日空ホテルニュースカイ(メイン会場)
参加費:2万円(宿泊費別)
主催:中小企業家同友会全国協議会
設営:熊本県中小企業家同友会
*お申し込みは所属同友会事務局まで

「中小企業家しんぶん」 2009年 1月 5日号より