豊かな地域環境を担う「フォレストマッチング協働の森づくり」を宣言【香川】

 香川同友会は4月22日、香川県環境森林部みどり整備課と塩江町森林組合との間で、「香川同友の森」づくりを協働ですすめる協定を締結しました。協定式には、香川県知事、塩江町森林組合長、瀧本環境森林部長他県職員、香川同友会からは川北代表理事、島田環境委員長以下委員と事務局の6名が参加しました。

 これは、環境保全に関心のある企業が、CSR(企業の社会的責任)活動として協働の森づくり活動に取り組むため、企業、森林所有者代表、県が「フォレストマッチング協働の森づくり」宣言に署名するとともに、協定書を交わし、森林の整備と保全を進めるもの。具体的な活動計画は、香川県高松市塩江町安原の森林で、年間0・1ヘクタールの間伐を5年間継続して行います(5年で0・5ヘクタール)。

 香川県では、2004年に全国で頻発した豪雨災害と台風23号に関する被害を契機に、豪雨災害等の総合的な治水対策を進めており、その一環として“フォレストマッチング協働の森づくり”活動を推進してきました。今回、香川同友会の宣言署名で、本事業への参画企業は8社目となり、団体としては初の協定となりました。

 協定式で川北代表理事は、地球環境の保全を考えることの大切さや、地域環境を守る主体者として、地域の中心に位置する中小企業がリーダーシップを発揮して実践行動をしなければならないと訴えました。今年度から活動を開始した環境委員会の島田環境委員長は、全国の同友会で取り組まれている環境運動の状況や、中同協のCO2削減に向けた「同友エコ」の事例を紹介しました。

 その後、県産ヒノキの集成材で作った宣言書に署名をした後、「明るく豊かな森として次世代に引き継ぐため協働して森づくり活動に取り組む」と宣言文を読み上げました。

 今後、香川同友会では環境委員会を中心に、“環境課題とは”をテーマに学びを深めながら、同友会運動としての取り組みや、企業が環境活動に取り組むことで将来を展望できるしくみづくりを進めていくことを確認しました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 5月 15日号より