同友会理念の生命力で時代の変化を乗り越えよう~第40回全研に全国から1845名が参加in京都

京都同友会が目標上回る会員数1710名を達成

 「原点回帰―同友会理念の生命力で時代の変化を乗り越えよう」をメインテーマに2月11~12日、第40回中小企業問題全国研究集会(略称・全研、中同協主催)が国立京都国際会館で開かれました。全国から1845名が参加し、18の分科会と特別報告で学びを深めました。40年前、初の全研開催地である京都同友会では、この日までに目標を上回る会員数1710名を達成し、全国の参加者を迎えました。

 1日目は、「グローバル経済化の中小企業問題と同友会運動の到達点」と「同友会理念にもとづく中小企業経営の到達点と課題を明らかにする」の大きな2つのくくりで18の分科会が開かれました。今回は、「企業変革支援プログラムステップ1」(以下、ステップ1)の項目によって分科会の内容が示されるなどの工夫も行われました。

 懇親会では、北村実行委員長が登壇し、参加目標1700名の超過達成と京都同友会の増強目標達成の感動も共有しながら乾杯。

 2日目は、井上誠二・京都同友会代表理事の開催地あいさつ、鋤柄修・中同協会長の主催者あいさつ、山田啓2・京都府知事、門川大作京都市長による来賓あいさつに続いて、1~6の分科会座長が問題提起。

 特別報告「時代が求める経営者のあり方と同友会理念にもとづく経営実践~私たちは“蓄積された経営の英知”をどう生かすか」では、宮崎由至・中同協人を生かす経営推進協議会代表と大野栄一・中同協経営労働委員長が対談。

 宮崎氏は「社員が経営改善の提案する社風の確立こそ重要。そのためにも『ステップ1』で自社を社員とともに客観的に評価すべき」と強調。大野氏は「『ステップ1』で多くの会員データを集めて分析・発信することで、同友会として中小企業の実態に基づいた政策提言活動が可能」と指摘しました。(次号詳報)

 2日間のまとめとして広浜泰久・中同協幹事長が、「全研での学びを生かして経営指針を『実践する』活動を展開し、同友会への社会的注目にふさわしい企業経営と、2010年度内5万名会員を達成しよう」と呼びかけて閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 2月 25日号より