地域を担う同友会を~熱い思いをおおいに交流【ブロック代表者・支部長交流会】

 5月から6月にかけて、各ブロックで代表者・支部長交流会などが開催されています。北海道東北、中国四国、九州沖縄各ブロックの模様を紹介します。

企業づくり・地域づくりは一体【北海道東北ブロック支部長・地区会長交流会】

 北海道東北ブロック支部長・地区会長交流会が、6月10日~11日、宮城県で7同友会・66名の参加で開催されました。

 主催者を代表して、中同協副会長・宮城同友会代表理事の佐藤元一氏が挨拶。

 報告(1)では、宮城同友会・平野勝洋栗原登米支部長が、「企業づくり」と「地域づくり」を一体として考え、地域の経済・農業関係の16団体、6 つの行政・金融機関を巻き込み、今年3月に「“未来のくりはら”元気産業プロジェクト」を立ち上げてきた経緯や、熱い思いを報告。

 報告(2)は、会員でもある東北工業大学工学部環境情報工学科の山田一裕教授が、「中小企業は誰と共に生きていくのか」のテーマで、顔の見える地域小循環をつくる必要性を語りました。

 報告(3)は、「地域と中小企業~なぜ私たちは憲章・条例制定運動に取り組むのか~」と題して、北海道同友会・守和彦代表理事が報告。条例は地域と自社を見つめ直すことから始めること、自社をよくし社員を雇用することが地域をよくすることにつながること、3つの目的の徹底追及が条例運動であることなどを強調。地域を担う同友会の役割を改めて感じさせる交流会となりました。

史上最高の会勢をめざそう【中国・四国ブロック代表者・支部長交流会】

 6月10~11日、中国四国ブロック代表者・支部長交流会が松江市内で開かれ、9同友会74名の役員、事務局が参加しました。「地域が元気になる交流会にしましょう」と島根・岩橋代表理事が開会あいさつ。冒頭、今年度の中同協活動方針の特徴を中同協・国吉専務幹事が説明。

 1日目は「組織づくり交流」として2つの事例が報告されました。第1事例は、「新支部設立の取組みについて」と題して、鳥取同友会・米田鳥取支部長が報告。同支部は5月に設立されたばかり。米田氏は経営指針を学ぶ若手を中心にキーマンを育て、「若さが強みの支部」をめざし、年度内に純増50名をやり遂げたいと決意を披露しました。

 第2事例は、「支部づくりの実践」をテーマに、香川同友会・小西中讃第2支部長が報告。同友会の例会づくりに学び基本に忠実な支部運営に徹し、「車座元気会」という支部独自の組織を活用して増強をはかり、200名は必ず達成したいと決意を表明しました。

 2日目は、「めざせ!輝く企業へ、地域とともに~支部づくり、条例づくりから見えてきた会員企業の役割」をテーマに、大阪同友会から山田大東支部長を招き、中小企業振興基本条例と支部づくりの経験を学びました。「同友会は壮大な社会教育運動。2日間の学びを3つの目的の総合実践へつなぎ、5万名会員をやりとげよう」との中同協・三宅副会長のまとめで閉会しました。

“九州沖縄はひとつ”【九州沖縄ブロック支部長・支部活動研修交流会】

九州沖縄ブロック

 九州沖縄ブロックは、5月27~28日、福岡市において第4回支部長・支部活動研修交流会を開催しました。地域づくりに果たす同友会の役割が大きくなる中で、今回は、「同友会運動・支部活動をリードする支部長をはじめとした役員の資質をたかめる」ことを目的に開催されました。

 冒頭、福田中同協副会長(福岡同友会)の開会あいさつに続き、宮崎同友会の島田代表理事より、宮崎県で発生した口蹄疫被害の現状報告があり、参加者に義援金の呼びかけが行われ、2日間で16万3421円が集まりました。

 交流会は、福岡同友会・中村高明政策金融室長(中同協情報化推進本部長)より、「同友会の歴史と理念を支部で実践する」のテーマで問題提起。続いて「支部長として取り組んだ自立型企業づくり」(福岡同友会・新内1秋南支部長)、「例会づくりの楽しさはここにあり!」(宮崎同友会・税田和久県北支部代表幹事)、「組織率10%になった!」(大分同友会・小南弘中津支部長)の3つの分科会で学びあいました。

 夜の交流会では、各県のアピールを行い、佐賀同友会からは「同友会の唄」も披露されるなど、会場は1つになりました。

 2日目は、「支部活動と中小企業振興条例について」と題して、瓜田中同協政策局長が報告。各県の実践に大きな学びになりました。

 九州沖縄8県より計128名、57支部中38人の支部長が参加。“九州沖縄はひとつ”の連帯を強める交流会になりました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 6月 25日号より