創立40周年記念式典を400名で盛大に開催【京都】

時代の変化を乗り越える企業づくり、会づくりを

京都同友会40周年記念式典

 京都同友会は1970年8月26日に創立し、今年で40年を迎えました。

 それを記念して8月28日、国立京都国際会館にて創立40周年記念事業を実施し、行政・金融機関・他団体なども含め約400名が参加。記念式典、記念鼎談(ていだん)、グループ討論などを行いました。

 記念鼎談では「京都同友会の原点から今何を学び行動するか!」をテーマに、橋本嘉雄元代表理事(創立会員)、上野修相談役、井上誠二代表理事の3 名が報告。「3つの目的」ができる前に同友会の基本的な性格を表現した京都同友会「5つのスローガン」制定や「労使見解(原案)」の経営現場の経験を織り込んだ検討、経営指針成文化運動のひとつの契機となった『提言・転換期における中小企業の経営姿勢』の発表の経緯などが、後継に託す想いとして語られました。

 参加者からは、「長い歴史の中で、素晴らしい先輩が作ってくれた会ということを生で聞け、入会していることに誇りを持った」「オイルショックの激動期に数十年先にも通用する5つのスローガンがつくられたことに驚き、自社でも生かそうと思った」などの感想が出されました。

 当日発表した「創立40周年記念式典アピール」では、(1)同友会理念と経営理念を礎に経営を強化し、地域・社会を支える企業づくりをすすめる、(2)地域・諸機関・団体などと連携を強め、「中小企業・地域振興基本条例」制定運動に取り組み、経営を取り巻く環境改善の運動をすすめる、(3) “心から話し合える会”を質量ともに育て、組織率10%(約2800社)を目指す、ことを確認しました。

 草創期の会員経営者の意欲的・創造的取り組みに学び、京都同友会が全国の運動にはたした役割に確信をもち、それを引き継ぎ力強く発展させていくことを誓い合いました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 9月 15日号より