同友会事務局員としてのやりがい、生きがいを学ぶ―全国事務局員研修会に32名参加

 「全国事務局員研修会」(中同協主催)が京都で開かれ、基礎コース(7月24~26日)には10同友会と中同協からアドバイザーも含め20名が、フォローアップコース(7月25~26日)には8同友会と中同協から10名、龍谷大学の先生2名が参加しました。

 基礎コースは1日目に同友会運動の歴史と理念(講師:平田美穂中同協事務局長)と同友会運動における事務局の役割(講師:池田泰秋中同協事務局次長)を、また、1日目夕方には特別報告として「経営理念に基づく 命を育む食文化づくり」をテーマに(有)思風都代表取締役会長土井善子氏から報告いただき、(有)思風都の心のこもったお弁当を食べました。

 2日目には同友会運動の成果と現状(講師:松井清充中同協専務幹事)の報告から学び、昼からフォローアップコースと合流して、会員訪問に全員が参加。

 最初に中沼アートスクリーン(株)宇治工場を訪問し、代表取締役会長の中沼壽氏から「学びと実践で『魅力』ある企業づくりを追求し続ける」をテーマに学び、久保義和常務取締役から会社の説明を聞いたあと、企業見学をしました。

 続いて、こと京都(株)を訪問し、代表取締役の山田敏之氏より「経営指針の確立で『第6次産業』へ果敢に挑戦」をテーマに報告を聞きました。その後工場見学と、9条ねぎを使用した商品などが紹介されました。

 3日目は愛知同友会事務局の伊藤沙弥香氏が、「同友会事務局員としてのやりがい、生きがい」を報告しました。

 フォローアップコースでは、1日目に基礎コースと合同で会員訪問。2日目には京都同友会事務局の久安千都氏が「内勤事務局員として、女性部会を担当して生きがい・働きがいと課題」を、続いて伊東威・宮城同友会事務局長より「同友会事務局の仕事は大変だけど素晴らしい!~突然の事務局長就任から震災、そして今後の展望」をテーマに報告があり、グループ討論で大いに交流しました。

 参加者からは「労使見解を事務局に置き換えて実践することが重要」「会員訪問などで会員の企業づくりを学び、その教訓を生かして、会員のモデルになるような事務局にすることも重要ではないか」「事務局の仕事のしんどさを改善して、解決し真剣に実践することが、成長・発展のカギではないか」などあり、活発に意見を交流しました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 8月 15日号より