地域で輝く経営者団体を目指す-全支部・全委員会・部会が総力を結集【和歌山】

 和歌山同友会では、10月19日、和歌山県岩出市において第13回経営研究集会を開催し、会員、ゲストなど120名が参加しました。

 今回開催に当たり今までにはない取り組みとして運営を開催地の支部任せにするのではなく、例会委員会を中心に全支部・全委員会・部会が総力を結集し、それぞれの立場で役割を分担しました。

 基調講演では「ベンチャービジネスは今どのように変化しているのか」と題し、東京工科大学教授の尾崎弘之氏が講演。尾崎氏は日本の各産業で曲がり角を迎えている今、勝ち残るためには経営のすべての局面においてアイデアや創意工夫のひらめきと積み重ねが必要だと強調、全国で成功を収めたベンチャー企業の多くの事例を紹介しました。

 最後に尾崎氏は和歌山県の地形や特性を生かしてできる産業活動は必ずあるはず、東京にはまだまだ知られていないことが多いのでもっと魅力を伝えていってほしいと締めくくりました。

 その後の分科会では、第1分科会では和歌山支部の松本章子氏((株)おはなはん 代表取締役社長)、第2分科会では紀北支部の榎本大志郎氏((株)榎本林業 代表取締役社長)の企業実践報告がありました。

 松本氏は「理念と信念を持ち続けぶれない事、そして経営は学んで実践の繰り返し」、また榎本氏は「自社の商品の他社にはない特長をきちんと説明し、納得していただいたお客様に販売する。そして自社だけが儲けるのではなく、業者さんにも潤いを与える」という社長自身のポリシー、こだわりを中心に報告しました。

 参加者からは「考え方、行動の軸となるものを明確にすることの大切さを学びました」「社長の前向きな姿勢が伝わりました。私も利益をしっかり追求していきます」などの声が寄せられ、明日から経営に活かすヒントをたくさん得られた研究集会でした。

「中小企業家しんぶん」 2013年 11月 15日号より