ロマンとビジョンを社員と共に~第39回経営研究集会【千葉】

 11月26日、千葉同友会の第39回千葉県経営研究集会が千葉市で行われ、約550名が参加しました。

 今回のテーマは「千葉から全国に発信! 今こそ経営の原点に立ち返ろう! 壮大なロマンとビジョンを掲げ、さあ社員と共に立ち上がろう!」。ロマンとは、数字で表すことのできない壮大な夢のこと。ビジョンとは長い時間をかけても到達したい総合的な到達点であり、それらを経営者の仲間・社員と共に掲げ、達成していきたいという思いが込められています。

 最初に行われた分科会では、地域づくりや社員教育、経営指針など7つの課題に分かれて学びました。

 昨年から千葉同友会が力を入れている、人材確保・育成に関する分科会では、学生・大学職員・経営者・社員の4者が、就職や採用活動についてお互いの本音を率直にぶつけ合う熱い討論となりました。

 障害者雇用に関する見学分科会では、障害を持つ人が20名働いているスーパーマーケットを訪問し、「できない」ではなく「どうしたらできるか」という工夫いっぱいの現場から学びました。

 分科会後の基調講演では、千葉同友会の市川浦安支部・元支部長である(株)サイゼリヤ代表取締役会長正垣泰彦氏が講演しました。

 正垣氏は、40年前に本八幡の小さな洋食屋からスタートし、全く売れない時代の経験、そして、お値打ち感があり、健康的なイタリアンで多くのお客さんを喜ばせたいという理念に行きついた経緯などを語りました。

 また、会社を発展させるための原理・原則を説明しながらも、経営者は「『正しいこと』はわかっていてもなかなか実践できないもの。同じ志を抱いた仲間たちが集まる場所があるからできる」という正垣氏の言葉に、うなずく参加者も多くみられました。

 最後のフィナーレでは、「半日間の充実した学びを実践し、次年度につなげよう」との言葉で締めくくられました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 12月 15日号より