3月24日、愛知同友会は名古屋市立大学と産学地域連携基本協定書を締結しました。名古屋市立大学は経済団体との締結は初めてであり、愛知同友会にとっても初めての大学との協定書の締結となりました。
この協定書は、地域で技術開発や技術指導などの支援をすること、そして、新事業の創出や、地域の産業振興に寄与することを目的としています。また、学術研究、人材育成などの分野で、相互の人的・知的資源の交流と、活性化を図るための事業を行い、地域社会を発展させる狙いがあります。
締結式には、同友会側から杉浦会長や加藤代表理事など6名が、名古屋市立大学側からは戸苅理事長をはじめ6名が調印に臨みました。
杉浦会長は、「地域に密着する中小企業にとって、地元の大学と連携する意義は大きい」とあいさつ。戸苅理事長は、「この連携により地域の問題意識を喚起し、市民のための大学の責務を果たしたい」と述べました。
そして協定書にお互いの署名を交わし、基本協定は締結されました。当日参加したマスコミから、具体的な連携分野についての質問が出ました。加藤代表理事は、「名古屋市中小企業振興基本条例を生かし連携をはかっていき、具体的な分野については未知数であるが、異分野の考え方や技術を融合させて、新しい産業を創造していきたい」と語りました。
愛知同友会と名古屋市立大学は、これまでインターンシップ生の受け入れ、会員による専門講座での講演が行われ、就職懇談会などでも連携を深めています。医学部や工学部を含む全学部との協定締結により、今後はさらに多様な「人育て」「仕事づくり」での連携ができ地域社会の発展に寄与することが期待されます。
当日の模様は、NHK名古屋放送局の「ほっとイブニング」で放映されたほか、中日新聞、日本経済新聞、中部経済新聞でも報道記事として紹介されました。
「中小企業家しんぶん」 2014年 4月 15日号より
