「労使見解」を深める経営研究集会開催!【千葉】

千葉同友会

 11月13日、マリベール柏にて、「未来に誇れる今を作ろう!~自社の維持発展のために企業の使命を取り戻すことを目指して」というテーマのもと、第40回千葉県経営研究集会が約400人の参加者で開催されました。

 冒頭、松田実行委員長、山本代表理事のあいさつの後、千葉県商工労働部次長の戸部知子氏より来賓あいさつ。戸部次長は、県内中小企業の声を生かし、また千葉同友会も協力して最近策定された第3次中小企業元気戦略に触れ、元気戦略の前文に細矢・千葉同友会政策委員長のコメントが掲載されたことを紹介し、今後とも引き続きの協力をお願いしたいと熱い想(おも)いを込めて話しました。

 基調講演では、三陸鉄道(株)代表取締役社長の望月正彦氏より「三陸鉄道・震災から復興への道のり」と題して報告がありました。「震災時、三鉄(三陸鉄道)は本当に必要なのかと自分自身に問いました」という望月氏。震災直後、人々が線路を通路がわりに歩いている情景を目の当たりに。地域住民からの「三鉄はいつ動くの」という率直な言葉に揺り動かされ、「地域に支えられてきた鉄道だから、地域住民の期待に応えたい」と、わずか5日後に動かせるところから動かし、「3年以内に復活させる」と固く決意します。社員との葛藤の中、思いを1つにした三鉄は、今年4月6日に、震災から3年で念願の完全復旧を果たし、開業30周年で再出発を果たしたという感動のドラマを語りました。

 分科会では、「労使見解」に関してさまざまな切り口にもとづく7つのテーマを設定。報告者より生々しい経営体験談が話され、熱のこもったグループ討論が行われました。

 その後の全体会で各分科会の座長から分科会報告がされた後、松田実行委員長が全体のまとめを行い、懇親会では、地元の柏市役所からも参加し、盛大に執り行われました。

「中小企業家しんぶん」 2014年 12月 15日号より